2007 Fiscal Year Annual Research Report
リカヴァリを促進する精神保健システム開発における当自者リーダーシップ養成評価研究
Project/Area Number |
17330129
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
木村 真理子 Japan Women's University, 人間社会学部, 教授 (00266462)
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Keywords | リカヴァリ / 当事者主導 / 心理社会リハビリテーション / リーダーシップ養成 / セルフマネジメント / 社会的企業 / WRAP / 精神障害リハビリテーション |
Research Abstract |
平成19年度の研究状況は以下のとおりである。 (1)諸外国のリカヴァリを促進する社会的企業の活動・就労促進活動・当事者による健康促進活動の実例を把握し・研究の今後を予測する情報・資料収集 コロラド州ボールダーにおける社会的企業・当事者雇用実態の把握につとめた。北米の各地では郡の地域精神保健福祉政策の民間委託が進んでおり・雇用形態も・社会的企業による当事者雇用と一般企業への就労支援とが並行して進められている。 (2)国内における当事者主導と経験を活用する健康促進の取り組みに関するワークショップを実施 日本精神障害者リハビリテーション学会が11月に名古屋で開催された際、リカヴァリを支援する当事者主導のワークショップを開催した。このワークショップは久留米WRAP研究会との共催で実施。このワークショップには・本研究の開始当初から当事者の立場で研究協力を募ってきた鳥取の当事者グループのメンバーが参加し・グループを運営し・WRAPの研修の実演とフロアーとのディスカッションを実施した。 (3)国内における地域精神保健活動とリカヴァリ促進の試みに関する新たな動向の把握 日本の地域精神保健福祉先進地である帯広に近年新たに開所した地域活動センターを訪問し・地域支援・就労促進および当事者主導活動の実態把握を行った。帯広は地域支援システム・退院促進・就労支援システムの構築など・包括的な支援の流れができている。 一方・近年開始しているマディソンとの交流と・それに参加した千葉県の当事者組織との交流も始まり・当事者による健康促進プログラムWRAPを当事者が実施しているとの情報を得た。帯広には・当事者主導のこのような事業を通じて・当事者のリーダーシップが育っているとの実感を得た。
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Research Products
(2 results)