2008 Fiscal Year Annual Research Report
福祉教育の理念構築と実践構造の再検討に関する総合的な研究
Project/Area Number |
17330130
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
原田 正樹 Nihon Fukushi University, 社会福祉学部, 准教授 (40287793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 広路 神戸大学, 発達科学部, 教授 (10283847)
河村 美穂 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (00361395)
新崎 国広 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10362740)
佐藤 陽 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 専任講師 (70364859)
田村 真広 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (90271725)
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Keywords | 福祉教育 / サービスラーニング / 教育実践評価 / 協同実践 / 社会福祉教育 / 地域福祉 |
Research Abstract |
本年度は最終年であることから、4つのプロジェクトを実施してきた。 (1)福祉教育の歴史研究では、2007年度の『静岡県の福祉教育』に引き続き、2008年度は『徳島県の福祉教育のあゆみ』を刊行した。徳島県は、子供民生委員制度や今日のボランティアセンターの前身である「善意銀行」の発祥の地であり、歴史的な資料を編纂することができた。これについては地元の徳島県社協との共同研究の形式をとった。 (2)福祉教育の概念検討については、「当事者性」をテーマに多角的な検討をしてきたが、今年度はノーマライぜーションとソーシャルインクルージョンに焦点化した検討を加えた。とりわけ今日的な意義について福祉教育実践との比較のなかで考察することができた。 (3)福祉教育実践の評価研究はこれまで蓄積して質的・量的な今日的な研究方法を福祉教育実践を素材に検証してきた。そのなかで福祉教育実践の多様性と時間軸、さらには社会要因をどう評価していくかが課題であることが確認されてきた。 (4)韓国との比較研究については、地域を基盤にした福祉教育実践の取り組みについて韓国側のヒアリングと共同研究を重ね、ソウル市内の社会福祉法人幸福創造をフィールドにして、大邱サイバー大学や三育大学などとの研究プロジェクトにむけた打ち合わせができた。 以上のような研究を重ねた結果、福祉教育実践をどう「見える」ようにしていくか、そして実践価値の枠組みについて提起することができたのではないかと考えている。現在は出版にむけて最終準備を進めている。
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Research Products
(6 results)