2005 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークに対応した「適応型言語能力診断検査」の開発と評価
Project/Area Number |
17330141
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
高橋 登 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00188038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大伴 潔 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30213789)
中村 知靖 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (30251614)
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Keywords | 言語能力検査 / 適応型検査 / 語彙能力 / 漢字 / 語用能力 |
Research Abstract |
本年度は以下のことを実施した。(1)前研究課題でわれわれ研究グループが作成した適応型言語能力検査(ATLAN:Adaptive Tests for Language Abilities)について,プログラムの改訂版を作成した。これまで語彙・漢字・語用の3下位検査を作成していたが,これに加え,文法課題をパソコン上に実装した。また,これに合わせて各下位検査を統合的に扱えるようにプログラムを改良した。(2)改訂版のプログラムをもとに,インターネット上で実行可能なWeb版を作成した。現時点ではテスト的に稼働している。(3)語彙課題に関して問題プールの整備を行い,また合わせて,問題作成時に収集したデータに基づいてパソコン上での検査の動作テストを行い,パソコンプログラムの能力値算出アルゴリズムについて信頼性の検討を行った。問題作成時に幼児版(2版)・低学年版(3版)・高学年版(3版)・中学生版(2版)を用意していたので,各版ごとに実測値とパソコンによって算出された能力値の相関を求めたところ,.83〜.97であり,7つの版で相関は.9を超えており,おおむね高い信頼性が得られた。特に低年齢版では必ずしも高い相関が得られなかったので,この点に関しては原因を検討中である。(4)漢字検査については,前研究課題時に作成した問題について適合度に問題があってパソコン上に実装できた問題数が少なかった。そこで問題数を増やすために,再度低学年版・高学年版・中学生版の紙版検査用紙を作成し,小学校3校,計約800名の児童に実施した。また,漢字検査はパソコンでの実装を考慮し,多肢選択の問題を用意してきたが,実際の書き取りとの違いを検討するために,書き取り用の問題も準備し,実施を予定している。
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Research Products
(1 results)