2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330142
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小椋 たみ子 Kobe University, 人文学研究科, 教授 (60031720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪薗 晴夫 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (80153328)
板倉 昭二 京都大学, 文学研究科, 准教授 (50211735)
稲葉 太一 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 講師 (80176403)
末次 晃 いわき明星大学, 人文学部, 准教授 (40324892)
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Keywords | 言語発達 / 認知的基盤 / CDIs妥当性 / 共同注視 / 自己他者認知 / 幼児語の音韻構造 / 予測要因 |
Research Abstract |
1、1歳半の語彙理解、語彙表出を予測する乳児期の社会的認知、物理的世界の認知、環境要因、人口統計学的要因、出産時情報を説明変数とした重回帰分析の結果、語彙理解には、社会的認知における視線に対する感受性が、語彙表出には事物操作の運動実行系が関与していた(小椋・板倉ら、2008)。 2、5ヶ月から18ヶ月の縦断研究で音声模倣、動作模倣、事物を介した摸倣の相互関係は身体摸倣と音声摸倣だけに相関があった。身体摸倣は負の年齢推移を、他の摸倣、言語は年齢に伴い増加した。1歳半の語彙表出には音声摸倣、事物を介した系列摸倣が、事物を介した行為の摸倣は語彙理解、語彙表出の両方と相関が高かった(Ogura,Itakura et al,2008)。 3、語彙理解について親の報告と実験室での選好注視法による17・18ヶ月児42名の結果はNonprompt条件よりPrompt条件で注視時間が長く、選好注視法による語彙理解測定は有効であったが、親の報告による語彙理解能力の差は選好注視法による語彙理解には反映されなかった(小椋・末次ら,2008)。 4、自己認知、他者認知、自己・他者をあらわす語の発達の年齢推移と各関係を17ヶ月から24ヶ月児65名でみた結果、19ヶ月に自己への認知の急激な発達、自己認知と自己をあらわす語の関係はなく、他者認知の成立に伴い、自己・他者を表す語・自分の名前表出は有意な相関が見られた。 5、日本語のアクセントの獲得について「すべての語のアクセントが心的辞書に記載され、子供も語ごとにアクセントを獲得する」という従来の考え方に対し、辞書指定を受けるのは有標なアクセント型のみであり、無標なアクセント型は規則によって獲得されるという仮説を立て、それを統計的な観点から実証した。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article]
Author(s)
Lee, K.
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Journal Title
Ontogeny of Gaze Processing in Infants and Children(Lawrence Erlbaum) 2007
Pages: 297-312
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[Journal Article]
Author(s)
谷岡一郎
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Journal Title
日本人の意識と行動 日本版総合的社会調査JGSSによる分析(東京大学出版会) 2008
Pages: 423-433, 435-446
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[Journal Article]
Author(s)
小林春美
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Journal Title
新・子どもたちの言語獲得(大修館書店) 2008
Pages: 201-229
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