2005 Fiscal Year Annual Research Report
痴呆性高齢者の認知・前頭葉機能の改善に関する実験的・介入研究
Project/Area Number |
17330144
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大川 一郎 立命館大学, 文学部, 教授 (90241760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 甫 立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
田島 信元 白百合女子大学, 文学部, 教授 (90002295)
泰羅 雅登 日本大学, 総合科学研究所, 教授 (50179397)
土田 宣明 立命館大学, 文学部, 助教授 (40217328)
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Keywords | 認知症 / 高齢者 / 音読・計算 / 認知機能 / 日常生活能力 / コミュニケーション / 前頭葉機能 |
Research Abstract |
本研究の目的は、音読・計算による痴呆高齢者の認知機能の改善が、音読や単純な算数課題の遂行が主要な要因であるかどうかを検討することである。具体的には、音読や計算という課題の遂行のみによる効果なのか、あるいは課題遂行に伴って生じる高齢者とサポーター(課題を提供し学習を行わせる人)との間で発生するコミュニケーションの効果も関与しているかの検討を行うことを目的とした。 上記の目的の達成のためには、50人前後の実験協力者の確保が不可欠となる。まず、このプロジェクトに協力者として参加してくれるサポーターを大学・老人施設・近隣から募り、体制(サポートネット)作りを行い、また、適宜、研修も実施した。これらの過程を経た上で、コミュニケーションの程度に応じた実験群3群と統制群の高齢者に対して定期的(最低でも週3回、1回につき30分程度)に音読・計算の課題の遂行を6ヶ月に渡り実施していった。 これらの遂行の効果をみるために、測度としては、認知機能を測定するための「MMSE」、前頭葉の機能を測定するための「FAB」、日常的な生活能力を測定するための「日常生活能力評価表」、そして、認知的加齢をもたらす要因として最近注目をあびている抑制機能をサイモン効果に関する課題他について実施し、分析を行った。
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Research Products
(4 results)