2006 Fiscal Year Annual Research Report
痴呆性高齢者の認知・前頭葉機能の改善に関する実験的・介入研究
Project/Area Number |
17330144
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大川 一郎 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (90241760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 甫 立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
土田 宣明 立命館大学, 文学部, 教授 (40217328)
田島 信元 白百合女子大学, 文学部, 教授 (90002295)
泰羅 雅登 日本大学, 総合科学研究所, 教授 (50179397)
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Keywords | 痴呆 / 認知機能 / 前頭葉 |
Research Abstract |
本年度は、まず、昨年度に引き続き、プロジェクトとしての研究を進めていくための体制作りを昨年度にも増して、強化していった。具体的には、対象者の音読・計算課題の実施をサポートするサポーター(研究協力者)の存在が、不可欠であるため、新たにサポーターの育成を行った。研究プロジェクトの将来的な継続性ということも考慮し、近隣の住民にまでそのターゲットを広げ、サポートネットという協力体制を組織化していった。 このサポートネットの協力の下、以下のの2つの研究を継続して行っていった。 まず、音読・計算が認知症高齢者の日常生活に及ぼす影響については、これまでの研究対象者に対して、継続的に音読・計算を実施し、認知テスト(MMSE,FAB)や独自に開発した「生活評価尺度」や日常生活の観察を通して、詳細に分析をおこなっていった。 前頭葉機能の加齢変化については、これまでの研究を踏まえて、特に抑制機能に焦点をあて、FAB,サイモン効果に関する課題、ストループ課題に加えて、Porteus迷路課題、Trial Making課題などを用いて、高齢者を含めた在宅の成人を対象にデータの収集、家族からの聞き取りも行った。ただ、対象が広範に渡るため、来年度もさらにデータの収集を予定している。
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Research Products
(1 results)