2005 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠・産褥期における母親のメンタルヘルス、母親愛着と母子相互作用について
Project/Area Number |
17330145
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本城 秀次 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (90181544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
氏家 達夫 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (00168684)
村瀬 聡美 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 助教授 (30335020)
金子 一史 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 助手 (80345876)
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Keywords | 母親-胎児愛着 / 抑うつ / maternity blues / 産褥期うつ病 / 母子相互作用 / メンタルヘルス |
Research Abstract |
名古屋大学医学部附属病院産科において、妊娠早期より母親と胎児の愛着形成に関連する要因について、質問紙調査と、Adult Attachment Interviewを実施している。さらに産褥期から生後1ヶ月、6ヶ月、1年というように母親の抑うつ、子どもに対する愛着形成などと子どもの発達に関連する要因について前方視的に調査している。現在までのところ3歳までの子どもをフォローしてきている。今後はさらに高年齢まで調査を行う予定で質問紙の作成を行っている。これまでの調査では、妊婦の胎児に対する愛着は、母親の自分自身の親との愛着関係を現在どのように捉えているかということと、現在の対人関係の内的ワーキンブモデルのあり方によって影響されることが明らかとなっている。また、子どもの気質を測定する尺度であるRITQの日本語版の短縮化に取り組み、7因子、54項目からなるRITQの短縮版を作成し、Psychiatry and Clinical Neuroscience誌上に発表した。さらに、妊婦の抑うつと夫の抑うつの間の関連についても検討を行い、妊婦が抑うつを示す場合、夫も抑うつ傾向を示すことを明らかにしている。 このようにこれまでの分析で既に興味深い結果が得られているが、引き続き、調査対象を増やし、妊娠早期からのどのような要因が母子の相互作用に影響するか、ひいては、子どもの健全な発達にどのような影響を与えるかをさらに検討して行く予定である。
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Research Products
(5 results)