2006 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠・産褥期における母親のメンタルヘルス、母親愛着と母子相互作用について
Project/Area Number |
17330145
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本城 秀次 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (90181544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
氏家 達夫 名古屋大学, 大学院教育発達科学研究科, 教授 (00168684)
村瀬 聡美 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 助教授 (30335020)
金子 一史 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 助教授 (80345876)
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Keywords | 児童虐待 / 母子相互作用 / 精神健康 / 愛着 / 抑うつ |
Research Abstract |
本年度においても、前年度に引き続き名古屋大学医学部附属病院産科の妊婦外来を受診した妊娠初、中期の妊婦を対象に調査の趣旨、調査を拒否しても何ら不利益を受けることはないこと、途中でも調査への参加を止めることが出来ること等を十分に説明し、調査に同意した妊婦を対象に、質問紙調査、成人愛着面接(AAI)等を実施した。質問紙の内容は妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、産褥期、産後1カ月とそれぞれの調査時点で若干異なっているが、それぞれに、母親の胎児や子どもに対する愛着を調べる質問紙、母親の抑うつを調べる質問紙が主要な質問紙として含まれている。出産後の質問紙には、子ども側の要因として、子どもの気質を調べるEarly Temperament Questionnaireが含まれている。 このような質問紙調査を続けることで、本年度末で、初回調査に応じた妊婦は約600名近くになっており、年度当初に目標とした人数に近いものとなっている。 このような調査と平行して、本年度は質問紙の改訂、データの打ち込み方法の改善などを行った。さらに、これまで集まったデータの分析作業も本格化させてきた。その成果は、平成18年8月にパリで開催された世界乳幼児精神保健学会のポスターセッションで「Longitudinal study of depression and maternal attachment in Japanese women during and after pregnancy」として発表された。また、心理臨床学研究に論文が1編掲載された。さらには、Archives of Women's Mental Healthと児童精神医学とその近接領域にそれぞれ1編ずつ論文を投稿中であり、着々と成果を挙げつつある。
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Research Products
(1 results)