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2006 Fiscal Year Annual Research Report

対処の柔軟性と社会的適応過程に関する行動科学的研究

Research Project

Project/Area Number 17330146
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

岩永 誠  広島大学, 大学院総合科学研究科, 助教授 (40203393)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 博司  下関市立大学, 経済学部, 教授 (80158378)
坂田 桐子  広島大学, 大学院総合科学研究科, 助教授 (00235152)
尾関 友佳子  第一福祉大学, 人間社会福祉学部, 講師 (30304372)
Keywordsストレス状況 / 対処の柔軟性 / ストレス反応 / 個人特性 / 組織風土 / 対処方略
Research Abstract

H18年度は,個人特性および組織風土が対処方略の採用および対処の柔軟性に及ぼす影響を検討した。対処方略の採用に影響を及ぼすと考えられる個人特性としては,防衛的悲観主義,楽観主義,達成動機,失敗回避動機,承認欲求を用い、社会的要因として組織風土の認知を用いた。分析対象には仕事上の責任が重くストレスが高いといわれている看護師を用いた。対処の柔軟性は場面想定法を用いて測定した。分析には,ストレッサーの影響を統制するために階層的重回帰分析を行った。
(1)対処の柔軟性と関係している個人特性は,失敗回避動機・防衛的悲観主義・楽観主義であり,失敗を避け事態を改善したいとする動機と関係していることがわかった。
(2)対処方略を柔軟に採用することで,心身の疲労を軽減することが可能になるものの,仕事への満足感を高あることにはつながらないことがわかった。また,対処の柔軟性の影響力はさほど大きいものではないことが示された。情動焦点型対処は心身の疲労を高める作用をしており,従来の知見と一致する結果が得られた。一方,問題焦点型対処はストレス反応と関連がなかった。これは看護職という職種の特殊性によるものと解釈された。
(3)組織風土の認知と対処方略採用との関係をみると,組織における意思疎通の良好さがサポート希求対処や対処の柔軟性を促進させること,相互支持的・協力的風土がサポート希求対処を促進させることが示された。また,健全な業績規範は対処の柔軟性を高める傾向を示していた。問題焦点型対処と情動焦点型対処の採用に,組織風土の認知は全く関連していなかった。このことから,組織風土は対人関係を基盤とした対処の採用に影響すると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 心理的風土が看護職のワークストレスに及ぼす影響 -対処方略採用への影響を考慮したモデルの検討-2006

    • Author(s)
      坂田桐子
    • Journal Title

      産業・組織心理学研究 19巻

      Pages: 13-23

  • [Journal Article] 高齢者の転倒と個人特性2006

    • Author(s)
      安藤純子
    • Journal Title

      広島大学大学院総合科学研究科紀要I人間科学研究 1巻

      Pages: 1-14

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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