2008 Fiscal Year Annual Research Report
学習障害児早期発見スクリーニング法開発のための縦断研究
Project/Area Number |
17330203
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
田中 裕美子 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 准教授 (60337433)
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Keywords | 特別支援教育 / 学習障害 / 早期発見 / 幼児スクリーニング / 縦断研究 |
Research Abstract |
最終のH20年度では、縦断研究の対象児が小学1年生となったが、追跡協力校の確保ができ、ほとんどの子どもの追跡が可能であった。 1.1年生用スクリーニングプログラム(CLCA)の作成 低学年児童の言語の問題を「聴き取り理解」の側面から捉える目的で、(1)単語(10題)、(2)短文章(16題)、(3)ナラティブ(6話、31題)の3つの下位テスト、57題の質問からなるComputer-assisted Listening Comprehension Assessment (CLCA)プログラムを作成した。子どもはヘッドホンを通じて聞いた質問の回答を3〜4つの絵の中から選んでマウスでクリックして反応する。単語課題では音韻や意味が似た絵、文章課題では聞いた内容から推測する項目を含めた。また、ナラティブは宇宙の設定で、新奇語(ものや登場人物)の同定、事物の機能やあらすじの理解、言い回しの解釈などを含めた。CLCAの実施は25分要し、各児の反応時間や内容は自動的にPCに記録された。 2.小学校での実施 各協力校のコンピューター室でクラス単位の移動も含めて1時限を用いて実施した。各校には事前にマウスの使用の指導および気になる児童についての担任の報告を依頼した。北海道中標市3校(256名)、新潟県横越小(95名)、栃木県那須塩原市3校(249名)、計550名に実施した。 3.結果の整理および分析 現在、実施したPC記録を整理している段階である。今後、5,6歳でのスクリーニング結果との相関、担任の報告や学力検査結果との一致度などを分析する。
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Research Products
(3 results)