2007 Fiscal Year Annual Research Report
離島、僻地の聴覚障害児・者に対するブロードバンドによる遠隔指導・支援に関する研究
Project/Area Number |
17330205
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
石原 保志 Tsukuba University of Technology, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70212917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正幸 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50215365)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (80310192)
加藤 伸子 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (90279555)
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (70310191)
土田 理 鹿児島大学, 学校教育教員養成課程理科専修, 教授 (10217325)
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Keywords | 聴覚障害 / 特別支援教育 / 遠隔指導 / 離島、僻地 / ブロードバンド / テレビ電話 / 情報保障 |
Research Abstract |
1.指導、支援組織および学校間の連携の強化と指導、支援内容の検討 18年度までにネットワーク環境を整備した5校(筑波技術大、鹿児島大、鹿児島聾・名瀬小・安房小)および今年度新たにネットワークを整備した1校(榕城小)の間の連絡、連携体制を強化するため、教員全員が参加する多地点テレビ会議を4回実施した。この他、筑波技術大と離島、筑波技術大と鹿児島聾、鹿児島聾と離島といった2者間のテレビ会議が頻繁におこなわれた。 2.指導、支援の試行と送受信環境の改善 屋久町立安房小学校に通級する難聴児を中心に、各校の児童、生徒に対する遠隔指導、支援(主に進路指導)および難聴児の保護者の教育相談をおこなった。また筑波技術大学に在籍する聴覚障害学生と難聴児童、生徒との間でテレビ会議をおこなった。これらの実践を通して、各地域のネットワーク環境に即した通信の諸条件を検討した。また遠隔指導を補完するための対面指導を複数回実施した。 3.携帯電話による情報保障の試行 屋久町立安房小学校に通級する難聴中学生の、在籍学級における授業および集会において、携帯電話のWeb機能を利用した情報保障を試行した。教師の音声を遠隔リアルタイム字幕提示システム(既存)で文字に即時変換し、生徒の持つ携帯電話に文字表示した。この情報保障方法の有効性について場面の別に検討した。 4.授業研究および研究協議会の実施 テレビ会議による教員間の相互啓発を拡充するため、榕城小通級指導教室において難聴児を対象とした研究授業を実施し、中等度難聴児の言語指導に関する授業研究をおこなった。6校から計14名の教員が参加し、授業研究の後には本プロジェクトの実施に関する研究協議をおこなった。
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Research Products
(1 results)