2006 Fiscal Year Annual Research Report
不確実性下での人工知能に基づく動的数理モデルとその応用
Project/Area Number |
17340031
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
吉田 祐治 北九州市立大学, 経済学部, 教授 (90192426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 正實 千葉大学, 理学部, 教授 (00041244)
蔵野 正美 千葉大学, 教育学部, 教授 (70029487)
中神 潤一 千葉大学, 理学部, 教授 (30092076)
岩本 誠一 九州大学, 大学院経済学研究院, 教授 (90037284)
廣渡 栄寿 北九州市立大学, 基盤教育センター, 助教授 (60274429)
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Keywords | 不確実性 / 人工知能 / 動的モデル / 決定過程 / ファジイ選好 / 最適意思決定 / 金融工学 / パーセプション |
Research Abstract |
本研究は、人工知能モデルの観点から不確実な情報を持つファジィ確率システムの数理構造に関する解析と動的最適決定の研究を目的としている。本年度の主な研究成果は次の通りである。 1.システムにおける不確実性の度合いの評価基準や主観確率による期待値の研究を行った。 2.経済システムや金融システムにおける不確実性の解析を行う。 3.マルコフ決定過程に適用し、最適性条件を研究する。 4.人工知能的数理モデルで、認識や強化学習によるシステム構造を研究する。 5.人工知能の観点から、ファジィ選好をもとに効用関数をもつ数理学習モデルの研究を行う。 これらの研究成果は、国際学術雑誌Fuzzy Sets and SystemsやLNAI(Springer)に掲載されている。また、本研究成果は国内では、研究代表者は岩本誠一教授(九州大)および大坪義夫教授(高知大理学部)と共同主催の第10回計画数学関係研究集会「数理モデルによる決定とその応用」(平成18年10月20日・21日、於高知大、発表件数34件、参加者39名)、日本数学会、日本オペレーションズリサーチ学会において口頭発表を行い、また、国内外での国際会議MDAI 2006(Tarragona),CIS 2006(Bangkok),EURO XXI 2006(Reykjavik),IEEE-IS 2006(London),SCIS&ISIS 2006(東工大),JCIS 2006(高雄),SIGEF 2006(Hammamet)等において口頭発表を行った。 本年度は、ファジィ確率システムを基礎とした意思決定基準と金融工学でのオプションの研究や人工知能モデルの観点から期待値の計算について研究成果が得ることができた。本研究に参加した研究者は、本研究の実施計画に基づき、それぞれ一定の成果を納め、研究論文や口頭発表を行っている。
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Research Products
(15 results)