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2006 Fiscal Year Annual Research Report

マイクロレンズ追尾観測ネットワークによる新天体の探策

Research Project

Project/Area Number 17340074
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

阿部 文雄  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80184224)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 好孝  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (50272521)
増田 公明  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (40173744)
松原 豊  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80202323)
さこ 隆志  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (90324368)
Keywords宇宙物理 / 天文 / 光学赤外線天文学 / 惑星起源進化
Research Abstract

平成18年度は、我々MOAの1.8m新望遠鏡による銀河中心方商のリアルタイム解析を実施しマイクロレンズのリアルタイムアラートシステムが稼動を開始した。61cm望遠鏡による追尾観測は、特に増光率の高い重要な事象を中心に実施しした。今シーズンは、168イベントのアラートを検出し、世界中に追尾観測を呼びかけた。特に、高増光率など惑星発見の期待できる事象(MOA2006-BLG-99,MOA2006-BLG-116,OGLE2006-BLG-70)などについては、関係機関(PLANET,OGLE,MicroFUN,石垣、台湾、ベネズエラ、インド、アルゼンチン)に直接メールで観測を呼びかけるなど注意を喚起した。追尾観測は、MOAのアラートのほかOGLEのアラートについても実施され、現在解析が進行中である。
これまでのところ、MOA2006-BLG-97の事象の光度曲線の解析から、木星質量程度の惑星の存在を示唆する結果が得られており、別な解が存在しないか、なお解析中である。また、MOA2006-BLG-98の事象はタイムスケールが極めて小さく、浮遊惑星の可能性があり、2007年1月に韓国で行われたマイクロレンズ国際会議で発表する一方、論文を準備している。
一方、これらの観測とは独立に、2006年10月にカシオペア座に明るいマイクロレンズ事象と思われる増光現象が現れ、アマチュアをはじめ多くの観測者により測光および分光による追尾観測が実施された。これを受けて、光度曲線の解析等を実施してこれが間違いなくマイクロレンズ事象であることを確認し、論文をApJLに投稿した。これまでに発見されたマイクロレンズ事象としては、最も近距離で星のまばらな領域で起きており、これまでの常識を覆す事象の発見である。今後のマイクロレンズ研究に、極めて重要な結果を及ぼすことが予想される。また、アマチュアによるデジカメ写真から意味のある測光結果を得る方法も確立したので、今後明るい突発事象の研究を行うための道を拓くことができた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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