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2006 Fiscal Year Annual Research Report

K中間子ヘリウム原子のX線の精密測定

Research Project

Project/Area Number 17340087
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

應田 治彦  独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 先任研究員 (60221818)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩崎 雅彦  独立行政法人理化学研究所, 岩崎先端中間子研究室, 主任研究員 (60183745)
KeywordsK中間子原子 / X線 / シリコンドリフト検出器 / SDD / K中間子核 / ヘリウム
Research Abstract

本実験は、K中間子ヘリウム原子からの3d→2p X線のエネルギーを新規に開発されたシリコンドリフト検出器(SDD)を用いて高精度に決定することによって、2p状態の強い相互作用によるシフトを決定することを目指した実験である。実験のデータ収集は、KEK-12GeV PSにおいて、17年度に終了しており、今年度は、そのオフライン解析を集中的に行った。初期的な結果から、過去3回の報告例に比較して、分解能は1.5倍以上、統計/S/N比の両面でほぼ1桁改善された綺麗な3d→2p遷移に伴うX線の測定に成功しており、統計誤差〜2eVと目標値を達成していることが明らかである。過去の実験はいずれも〜40eVという極めて大きな斥力的なシフトを報告しているが、本実験によるシフトはこれより遥かに小さいことが確実である。この結果をHYPO6国際会議において、招待講演として発表し、現在最終結果にむけた、系統誤差についての詳細な検討を行っている。
最終的なシフトの誤差は主にX線検出器の絶対ゲインの較正や、X線のヘリウム中でのコンプトン散乱によるピーク形の歪みに起因する系統誤差によって決まると考えられており、同時にデータ収集を行ったフラッシュADCの波形解析による、パイルアップ事象の除去や、コンプトン散乱によるピーク形の歪みにかんするシミュレーションが重点となっており、この解析を加速するために、高速なCPUを有するLinuxファイルサーバーを導入したのが、今年度の本研究費の主支出であり、最終結果の論文公表を急いでいる。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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