2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17340118
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木田 重雄 京都大学, 工学研究科, 教授 (70093234)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 源太 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50214672)
後藤 晋 京都大学, 工学研究科, 助手 (40321616)
|
Keywords | 不安定周期流 / クエット系 / 高対称流 / 回転球 / 線素 |
Research Abstract |
[1]クエット乱流の解析 Kawahara & Kida (2001)によって発見されたクエット乱流の特性を表す不安定周期流は,直方体である計算領域の3辺が簡単な整数比になっていなかったため,流れ場の統計計算や可視解析の便がよくなかった。そこで,解析に適当な形の計算領域で,Kawahara & Kidaの周期流に接続する周期流を新たに求めた。この周期流中に多数の線素を流し,その伸長率や方向と流れの構造の相関を解析した。その結果,不安定周期流中の(恐らく乱流中でも)線素の伸長率や方向は,ある有限の時間の後には,初期条件によらず,周期流の時間位相と位置の関数として一意に定まることを見出した。これに基づいて,線素に付随するさまざまな特性量と流れの諸量の相関関係を調べた。また,計算の解像度を上げるための新たな数値コードの開発も行っている。 [2]等方乱流の解析 高対称流の全状態空間における乱流と周期流の状態点を新たに計算し,それらの統計的特性や相互関係を調べている。 [3]他の基本的な乱流の解析 時間に依存する角速度で回転する球体内部の流体の運動を計算するプログラムを開発した。角速度が小さいところから調べているが,すでに,コリオリ力の影響が顕著な定常流(球静止系において)を実現した。さらに,角速度を大きくすることによって,周期流や乱流を実現させ,不安定周期流解析を行う予定である。
|
Research Products
(10 results)