2007 Fiscal Year Annual Research Report
軟X線とレーザーの組み合わせによる新しい励起状態分析法の開発
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17360022
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
鎌田 雅夫 Saga University, シンクロトロン光応用研究センター, 教授 (60112538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和敏 佐賀大学, シンクロトロン光応用研究センター, 講師 (30332183)
東 純草 佐賀大学, シンクロトロン光応用研究センター, 助教 (40372768)
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Keywords | 放射光 / 時間分解光電子分光 / 励起状態分光 / 励起ダイナミクス / 半導体表面 / レーザー組合せ実験 / 2光子励起 / 半導体起電力効果 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、励起状態の分析のための新しい分析法の開発を進めるとともに、最終年度としての成果発表ならびに問題点のまとめを行なった。1)既存の高分解能光電子分光システムにレーザーを組み合わせた時間分解システムを確立して、超高速時間分解光電子分光システムを完成させた。2)励起状態分析法については、レーザーポンプにより励起状態を作り出し、その励起状態からの光電子エネルギー分布を測定することが出来た。その結果をバンド構造と比較して、本方式による励起状態分析を評価した。3)また、エネルギー分解能ならびにエネルギーvs運動量の分散曲線測定を、Ag原子が吸着したSi表面について行い、励起状態の電子状態分析が可能であることを実証した。4)放射光とレーザーの高繰り返しの短パルス性を活かして、ポンププローブ法による時間分解光電子分光法を展開するために、放射光を用いた測定系やアンジュレータ光の調整などの実験手法を確立した。5)フェムト秒チタンサファイヤレーザー利用の2光子光電子分光法を確立した。それを用いて、対象試料としてn型ならびにp型GaAsを取り上げ、光誘起起電力効果の超高速時間分解測定に成功した。その結果、励起状態ダイナミクスに関する知見を得ることが出来、国際会議ならびに論文発表を行なった。6)これらの結果を基に、本方式の励起状態分析法の適用範囲ならびに問題点を検討した。
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Research Products
(6 results)