2005 Fiscal Year Annual Research Report
プロダクトアーキテクチャデザインのためのモデリングと設計支援手法
Project/Area Number |
17360072
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 喜久雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10228992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間口 大 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90362657)
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Keywords | 設計工学 / システム工学 / 数理工学 / 製品開発 / アーキテクチャ |
Research Abstract |
本研究は,マスカスタマイゼーションの優れた達成に向けて,一連の製品群を相互の関係を考慮しながら系統的に設計していくための支援技術を構築しようとするものである.平成17年度における研究実績の概要は以下のようにまとめることができる. 1.いくつかの製品設計事例を分析することによって,プロダクトアーキテクチャデザインにおける課題と設計の優劣を決定する因果関係を明確にした. 2.製品群・モジュール群・各モジュールの属性群・モジュール間の関係などから構成されるプロダクトアーキテクチャを合理的かつ効率的に表現し操作するための対象モデリングの枠組みを定義した. 3.プロダクトアーキテクチャの優劣に関して,1で明確にした因果関係を2で提示した対象モデリングの上に展開することによって,数理的な意味においてそれを決定する諸因子を抽出した. 4.プロダクトアーキテクチャデザインのうち,デザインについての概念に関する有望な代替案を導出するための設計知識を整理し,推論方式の基本構成についての研究を進めた. 5.想定されたプロダクトアーキテクチャのもとで展開される代替案を数理的な最適化計算を行いつつ詳細に定めて,代替案相互のトレードオフの関係を求めるための計算手法についての研究を進めた. 6.典型的な製品設計の問題に対して,以上の考え方やそれらによる支援手法を適用することによって,研究内容の検証と洗練化を行った. プロダクトアーキテクチャデザインを支援する枠組みは,以上のうち2から5に基づいて構成され,6での媒体となる.本研究での設計支援方法は,まず,現実の問題に対して事前に用意した枠組みに当てはめることにより形式化を行い,そのもとで,概念レベルでの代替案を知識処理により生成し,それぞれに対して数理的な処理により内容を詳細化するとともに評価を加えて,プロダクトアーキテクチャデザインを行う設計者を支援する構成となっている.
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