Research Abstract |
平成17年度における主な実績 (1)マクロ表面形状に関し,種々の相対曲率半径,種々のクラウニング半径で接触する弾性体の接触応力,内部応力分布,エッジロードを求めるための3次元弾性解析モデルの構築といくつかのケーススタディを実施した.また,そのための他大学,研究所等での情報収集活動を行った.. (2)現有のローラ試験機にて,直径60mmで幅10mmと5mmの試験ローラを用いて,(1)クラウニング半径∞すなわちクラウニングなし同士,(2)クラウニングなしと+のクラウニング半径を有するローラとの組み合わせ,(3)-のクラウニング半径を有するローラと+のクラウニング半径を有するローラとの組み合わせで転がり疲れ試験を実施し,それぞれのS-N曲線を求めるとともに,表面損傷機構,面圧強さを明かにした. (3)前記(2)の表面損傷機構,面圧強さに関する実験結果と(1)の3次元弾性解析結果より,接触応力被害域,応力最大位置,応力値,エッジロードなどと表面損傷箇所,面圧強さの関連を考察,検討し,最適マクロ形状に関する知見を得た. (4)マイクロ表面形状に関し,種々の条件で研削,ピーニング仕上げされたローラ表面を現有の粗さ測定機,レーザ顕微鏡,3次元表面構造解析装置などのより測定・解析し,得られたデータをいくつかの分布関数を仮定した統計解析並びにいくつかのランダム信号解析を用いてそれぞれのマイクロ表面形状の特徴を解明した. (5)種々の条件でショットピーニング,ショットレスピーニングを表面に施した試験ローラの滑り・転がり疲れ試験を実施し,これらの表面損傷,面圧強さを明かにするとともにこれらの実験結果を(4)の解析結果を用いて検討・考察した.
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