2005 Fiscal Year Annual Research Report
身体的コミュニケーションの引き込み原理に基づく生活基盤ヒューマンインタフェース
Project/Area Number |
17360118
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡邉 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神代 充 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (30314967)
山本 倫也 岡山県立大学, 情報工学部, 助手 (60347606)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / 身体的コミュニケーション / 身体的インタラクション / 身体性 / コミュニケーション / コミュニケーションシステム / 引き込み |
Research Abstract |
身体的バーチャルコミュニケーションシステムで解明されたコミュニケーション特性や身体的コミュニケーションの引き込み原理を物理メディアのロボットや電子メディアに導入することで、人とかかわり、円滑なインタラクションがとれる身体的インタラクションシステムを開発展開している。具体的には、コミュニケーションにおける引き込みモデルとして話し手の音声に基づく聞き手のうなずきや身振りなどの身体反応モデルと発話音声に基づく話し手の身体動作モデルを拡張してコミュニケーション場の生成原理の解明に繋がる数理モデルとして構築し、本モデルを現有試作機のインタラクションロボットInterRobotおよび電子メディアInterActorに導入して、モデルの有効性を検証する合成的解析により、発話音声に基づく身体的インタラクションシステムを開発し、有効性を検証している。既にプロトタイプシステムについては官能評価によりシステムの有効性を示しているので、システムが発話者の音声特性に与える影響の解析など、システムのインタラクション効果を物理量として定量的に評価することで、システム開発へのフィードバックを行った。さらに、振動などの触覚情報により、うなずき反応を視覚提示だけでなく触覚提示したときの感覚統合効果についてもシステムを開発中で、その有効性を検証している。 これらの成果の一部については、日本機械学会年次大会での基調講演「身体的コミュニケーション技術-心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMICの開発を通して」、HCI International 2005でのテュートリアル講演「Innovations in Japan」等で紹介した。
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