2007 Fiscal Year Annual Research Report
身体的コミュニケーションの引き込み原理に基づく生活基盤ヒューマンインタフェース
Project/Area Number |
17360118
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡辺 富夫 Okayama Prefectural University, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神代 充 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (30314967)
山本 倫也 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (60347606)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / 身体的コミュニケーション / 身体性インタラクション / コミュニケーション支援 / 身体性 / 身体性メディア / インタラクションロボット |
Research Abstract |
身体的コミュニケーションにおけるうなずきや身振りなどの身体的引き込みをコミュニケーション場の生成・制御に応用することで、一体感が実感できる身体的コミュニケーションシステムを研究開発している。まず身体的コミュニケーション場の解析に関する研究実績として、対話者相互のインタラクションが促進されると期待される条件下での身体的コミュニケーションを合成的に解析するために,身体的バーチャルコミュニケーションシステムにうなずき反応モデルを重畳したシステムを新たに開発した。さらに本システムを用いて対話者のアバタにうなずき反応モデルを重畳した場合と音声に基づいて複数のひまわりが引き込み反応する音声駆動型身体引き込み絵画をバーチャル空間に配置した場合について、身体的コミュニケーションを官能評価と行動解析により、身体的インタラクション効果を明らかにした。またその解析に基づくシステム開発の研究実績として、講演者の指示するオブジェクト(文字、ロゴ、図、グラフなど)が発話音声に対してうなずきなどの引き込み反応することで、講演者と聴講者の一体感や情報伝達効果を高め、思いと情報を円滑に伝えることのできるプレゼンテーションシステムのコンセプトを提案し、そのプロトタイプを講演者が容易に活用できる仕様で開発して、システムの有効性を示した。さらに昨年度開発したタイピング駆動型身体引き込みキャラクタチャットシステムInter Chatの評価実験のためのシステムを新たに開発し、テキストチャットとの比較評価実験を行いシステムの有効性を示した。本開発は、これまでの音声入力インタフェースをタイピング入力インタフェースへと応用範囲を飛躍的に拡張するもので、教育・福祉・エンタテインメントなど実用面でも場の盛り上がりを重視したシステムへの導入が容易である。
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