2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17360146
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
三田地 成幸 Tokyo University of Technology, バイオニクス学部, 教授 (40339768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 聰 東京工科大学, バイオニクス学部, 准教授 (70262110)
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Keywords | 接着剤 / 光デバイス / 信頼性 / 耐水性 / 水生生物 |
Research Abstract |
第四段階として、平成18年度開始した合成高機能接着剤を用いて、各種光デバイス実装への適用を行い、光デバイスの長期信頼性の評価を今年度も継続実施した。 具体的には横浜ゴム(株)との共同研究で開発した無臭でアレルギー性の少ないポリシラン系の接着剤FRA-40を光コネクタフェルール内への光ファイバの固定化に用い、長期信頼性試験をIECの光受動部品の寿命測定法(高温高湿放置試験85℃-85%-960hr、温浴試験6週間)に準拠して行い、伝送損失や、反射損失等の光学特性の測定とフェール端面三次元形状測定により、光ファイバ引き込み量の測定から接着剤の長期信頼性を評価した。この結果は国内学会(2008年4月の電子情報通信学会の信頼性研究会の招待講演)や、海外での国際会議(2008年5月,IEEE58th ECTC)での論文発表を行い、内外での評価を得、今後実用化をめざし、部品ごとのカスタマイズを進めている。 水生生物模倣の接着タンパク開発については、動物タンパク由来の接着剤であるゼラチンが水生生物の接着タンパクに近いアミノ酸の並びも有し、かつ安価に手に入れられることを見出した。我々の第51回用物理学会関係連合講演会等での報告に基づき、このゼラチンに、蜆、蛤、アサリ、ムール貝、鮑、サザエ、牡蠣等の貝殻成分を添加して、その耐熱性と耐湿性の向上を図った。特に効果の高いものについては成分分析を行い、有効成分として硫黄を特定、耐熱性向上のメカニズムを明らかにし、水生生物に学ぶ超耐水性光学接着剤研究開発のハイライト成果となった。これらは、都市部での温暖化に対する環境対策としてのビオトープなどへの接着剤への応用展開が可能となっている。
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Research Products
(8 results)