2006 Fiscal Year Annual Research Report
100GHz帯40dBi利得90%効率導波管型簡易構造平面アンテナの研究
Project/Area Number |
17360175
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
廣川 二郎 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (00228826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 真 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (90159533)
平野 拓一 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助手 (60345361)
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Keywords | 情報通信工学 / 先端的通信 / 射出成型 / 精密部品加工 / アルゴリズム / アンテナ / 中央給電 / 逆相給電 |
Research Abstract |
一層構造導波管スロットアレーアンテナにおいて,約400個の放射スロットのすべての相互結合を考慮してモーメント法により電磁界を精密解析するプログラムを作成した。1回の計算時間は約10秒であり,既存の有限要素法を用いた電磁界解析ソフトウェアでは約1時間程度かかり格段の短縮を図ることができた。 100GHz帯への適用を目指し,一層構造導波管スロットアレーアンテナの大面積微細構造製造法として,光造形と熱溶融造形を試みた。光造形については,微細構造はできたが,現在のところ,メッキ処理溶液の粘性が大きいため,メッキがうまくいっていない。熱溶融造形に関しては,スロット部の厚さが薄いため造形できず,底面が粗くメッキをした際に損失が大きくなることが予想されることがわかった。 ポスト壁導波路給電平行平板スロットアレーアンテナの低伝送損失化と広帯域化を目的として,両面銅貼PTFE基板の中に,約45mm四方の空気層を設ける構造を検討した。層を重ねる際に従来のように真空で熱圧着を行うと冷えた際に空気層がへこむことが分かった。また,従来の比誘電率2.2のPTFEを用いると,ガラスクロス入りPTFEと銅箔の熱膨張係数が違うために,空気層の淵がたわむことが分かった。銅箔と膨張係数がほぼ等しい比誘電率2.6のPTFEを用いて自然の常圧状態で製作することで,空気層にへこみがなく,淵がまっすぐな基板が製造できることが分かった。
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Research Products
(6 results)