2005 Fiscal Year Annual Research Report
RF・ベースバンド統合信号処理によるOFDM受信機の低消費電力化
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17360181
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
岡田 実 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 平一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40243357)
原 孝雄 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30372668)
齋藤 将人 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30335476)
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Keywords | OFDM / 携帯端末 / デジタル放送 / ワンセグ / ISDB-T / リアクタンスドメイン信号処理 / マルチパス / ダイバーシチ |
Research Abstract |
基本性能を明らかにするため,C/Nが低い状況では消費電力は大きいが雑音の小さいRFチューナを用い,一方,C/Nが高い環境では省電力モードのRFチューナを選択して用いることで,全体的な性能を低下させること無く平均消費電力を下げる適応チューナの性能について検討を行った。計算機シミュレーションの結果,消費電力を大幅に改善できることを明らかにした. 次に,受信信号品質の推定手法について検討をおこなった.通常,地上デジタルテレビ放送受信機において測定している伝搬路情報は,受信信号電界強度およびマルチパス伝搬路の周波数応答特性である.この情報にあわせて,復調器出力から得られる判定シンボルの信頼性情報や変調信号ベクトル誤差情報を合わせて測定することで隣接周波数干渉の影響を測定する手法の開発を行った.その結果,ベクトル誤差情報を用いることでより正確な適応制御を行うことができることを明らかにした. 一方,受信性能を改善するため,携帯機向けダイバーシチアンテナの検討を行った.物理サイズの影響を避けるため,携帯機器につけられるストラップやイヤホンなどを線状アンテナとして用いる新しい形式のダイバーシチアンテナを検討した,検討を行った線状アンテナを用いたリアクタンスドメイン信号処理ダイバーシチアンテナは,1/2波長毎に位相制御を行う可変リアクタンス素子が挿入されている.受信信号品質が改善するように可変リアクタンス素子の制御を行うことでダイバーシチ効果を得る. 本線状アンテナの効果を明らかにするため,電磁界シミュレータおよびフェージングシミュレータを用いて特性解析を行った.その結果,従来受信機で大きな問題となっていた低速フェージング環境において特に大きな改善効果がえられており,また,高速フェージング環境においても有効であることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)