2006 Fiscal Year Annual Research Report
地表面の不均一性を考慮した地震波動の時空間分布に関する研究
Project/Area Number |
17360209
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
川上 英二 埼玉大学, 地圏科学研究センター, 教授 (50125887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩下 和義 埼玉大学, 理工学研究科, 助教授 (40203377)
茂木 秀則 埼玉大学, 理工学研究科, 講師 (80261882)
谷山 尚 埼玉大学, 理工学研究科, 助手 (80236710)
齊藤 正人 埼玉大学, 理工学研究科, 助教授 (40334156)
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Keywords | 地震 / 構造工学・地震工学 / 防災 / 減災 / 自然災害 / 地盤震動 / 時空間関数 / アレー観測 |
Research Abstract |
本研究では、従来無視されてきた微地形・樹木・建物群などの地表面の条件(不均一性)が地震動の時空間分布に及ぼす影響を、力学的モデルを解析することにより明らかにする一方、アレイ観測記録を用いて波動伝播状況を解析することによりこれらの影響を抽出することを目的としている。得られた結果はライフラインなどの長大または地中構造物の地震外力を設定する際に役立つばかりでなく、地震災害の調査において構造物被害と観測地震波形のばらつきの関係を検討する際などに広く役に立つものと考えられる。 昨年度に引き続き、断層から放出される地震動の時空間分布に関しては谷山が、微地形が地震動の時空間分布に与える影響に関しては茂木が、樹木の影響に関して岩下が、建物群の影響に関しては齊藤が、アレイ観測記録の解析に関しては川上が中心となり研究を進めた。本年度の研究では、各研究者の分担テーマそれぞれに対する従来の手法の長所と短所を改良することにより、各研究者が解析方法・実験方法を確立し、計算プログラム・実験モデルを修正・完成し、幾つかの場合に対する結果を得、比較することを目標とした。 また、本年度は特に微地形、樹木、建物などが多数不規則に分布する点をも更に考慮に加えた。そして、地表面の条件のばらつきをも考慮に加えて、地震動の時空間分布に関する確率理論を展開した。 研究者間で、研究の進捗状況の発表、意見交換を行い、問題のモデル化、解析方法・結果に関する議論を行った。そして、方法の違いを研究者間で十分に議論し理解することにより、方法をより適切に改良することを目指した。また、研究者間のテーマの間を繋ぐ問題点を抽出し明らかにすることにより、来年度に研究成果をまとめるために研究方針を一層具体化させた。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Simulation of Upward Seepage Flow Behavior Using One-Column Model by DEM Taking an Interaction with Fluid into Account2007
Author(s)
Suzuki, K., Bardet, J.P., Oda M., Iwashita, K., Tsuji, Y., Tanaka T., Kawaguchi, T.
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Journal Title
J. Geotech. and Geoenvir. Engrg., ASCE Vol.133, Issue 1
Pages: 104-109
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