2006 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート部材の劣化診断と耐震補強に関する実験ならびに解析的研究
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17360218
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| Research Institution | CHUBU UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
水野 英二 中部大学, 工学部, 教授 (80144129)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 征夫 中部大学, 工学部, 教授 (50065281)
小池 狭千朗 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70064938)
畑中 重光 三重大学, 工学部, 教授 (00183088)
小林 孝一 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20283624)
伊藤 睦 中部大学, 工学部, 講師 (00345927)
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| Keywords | 構造工学・地震工学 / 耐震 / 鉄筋コンクリート部材 / 補修・補強 / 劣化診断 |
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| Research Abstract |
平成18年度のRC部材(はりおよび柱)に関する実験ならびに解析的研究の成果は以下の通りである.
【圧縮下で曲げを受けるRC柱内部の拘束効果に関する実験的ならびに解析的研究】
本研究では,曲げ変形を受ける鉄筋コンクリート(RC)柱の内部コンクリートへの拘束効果を検証するため,一定軸圧縮下での一方向載荷実験ならびにファイバー法による有限要素解析を実施した。ここでは,「横補強筋間隔」ならびに「軸圧縮力」を要因とした実験的ならびに解析的検証を通じて,曲げ変形を受けるRC柱の内部コンクリートへの拘束効果に与える影響を吟味した。解析結果から,1)内部コンクリートの応力-ひずみ関係は一軸圧縮試験から得られたそれと比較して,軟化領域での挙動がそれほど延性的にならない,2)内部コンクリートの軟化領域での応力-ひずみ関係は,「横補強筋間隔」の違いよりも「載荷軸力」の大きさに影響されることが分かった。
【中心軸圧縮を受けるコンファインドコンクリートの内部性状に関する解析的研究】
実験的研究により横拘束筋の面積鉄筋比,横拘束筋の降伏強度およびコンクリートの一軸圧縮強度がコンファインドコンクリートの応力-ひずみ関係に与える影響については明らかになりつつあるが,内部性状に与える影響に関する研究は主にFEM解析に頼らざるを得ず,必ずしも十分に行われていないのが現状である.そこで本研究では,コンファインドコンクリートの拘束効果に影響を与えると考えられる,横拘束筋の面積鉄筋比p_s,横拘束筋の降伏強度〓,コンクリートの一軸圧縮強度f_c',をパラメータとした三次元中心軸圧縮FEM解析を行い,各種パラメータの影響を統一的に評価するために「力学的拘束筋比」なる指標を導入し,コンファインドコンクリートの内部性状について「拘束効率」なる指標により考察した.
【内部欠陥を有するRC柱部材の耐荷性能に関する実験的研究】
本研究では,柱部材に軸力を作用させた状況で曲げ載荷を実施し,横拘束筋の間隔や施工不良によるジャンカの発生,およびアルカリ骨材反応による鉄筋の破断がRC柱部材の耐荷性能,特にポストピーク域における挙動に与える影響を,実験を通して明らかにすることを目的とした.具体的にはRC柱部材に5%もしくは10%の軸方向力を作用させた上でプッシュオーバー曲げ載荷試験を行い,その耐荷性能について調査を行った.
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