2005 Fiscal Year Annual Research Report
長寿命建築物が遭遇する全ての強震動を想定したライフサイクル累積損傷評価設計法
Project/Area Number |
17360275
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
北村 春幸 東京理科大学, 理工学部, 教授 (20339112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
衣笠 秀行 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (00224999)
薩川 恵一 愛知産業大学, 造形学部, 講師 (60366440)
佐藤 俊明 清水建設株式会社, 技術研究所, 部長 (80393560)
壇 一男 清水建設株式会社, 技術研究所, 主席研究員 (90393561)
森井 雄史 京都大学, 防災研究所, COE研究員 (10419450)
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Keywords | 長寿命建築 / 強震動予測 / 地震被害評価 / 応答スペクトル / エネルギースペクトル / 最大応答値 / 累積損傷値 / 構造ヘルスモニタリング |
Research Abstract |
地震・地震動に関する研究では、対象地点ごとに建物の供用期間(数百年間)内に建物の損傷に何らかの影響を与え得る地震の候補を、経験的な距離減衰式をベースとした地震危険度解析、建物の地震被害分析を踏まえて、選定する作業を始めた。また、超高層建物の設計用の標準地震動、直下型地震による地震動、海溝型巨大地震による地震動を収集・設定し、最大応答値の指標となる速度応答スペクトルSvと累積損傷値の指標となるエネルギースペクトルV_Eの関係を総合的に評価した。 次に、建物の耐震性能評価に関する研究では、鋼構造破壊実験論文を収集して、建物の被害予想として層間変形角、加速度、塑性率、累積塑性変形倍率の判断基準値(安全限界値と2段階の余裕度レベル)を設定した。鋼構造耐震構造、免震・制震(振)構造などの構造種別を対象として、標準波・直下地震・長周期地震動による応答値と判断基準値の関係を考察し、被害程度を推定する方法を提案した。 構造モニタリングに関する研究では、平成16年度高度化推進対象事業経費(大学院重点特別経費)「免震建物-地盤系の多点同時地震観測計画」の地震観測システムを利用して、計測機器等を追加し、地震動観測と微動長期測定からなる二元観測システムに基づく免震建物の構造ヘルスモニタリングシステムを構築した。この二元観測システムで取得した観測データに基づいて,構造ヘルスモニタリングに関する基礎的な検討を実施した。
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Research Products
(3 results)