2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17360305
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 康夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026284)
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Keywords | 琉球 / 首里 / 首里城 / 那覇 / 京都 / 都市 / 都市形成 |
Research Abstract |
1.王城・首里城の成立と展開 ・「琉球記」と「琉球図」と「琉球詩」からなる使琉球録の史料的特性について実施した検討作業の成果を活かし、新たな視点から中世首里城の変遷についての新見解を提示する作業を行った。 ・これまでそれほど明らかでなかった中世における首里城の構成と機能、配置、コスモロジー、外苑などについて、実証的かつ基礎的な研究を行い、それらのもつ意味・意義を明らかにする作業を実施した。 2.王都・首里の形成と展開 遷都当初の首里の都市形態、空間構造を探り、また都市軸の移動などの都市的変遷、さらに社会=空間構造とその特質について、事実経過、歴史的背景を検討する。あわせて琉球の風水思想が古琉球の時代にさかのぼること、さらに首里の空間構造について「双対性」というべき興味深い事実を実証する作業を行った。 3.中世後期東アジアの「京都」 東シナ海によって中国と隔てられた琉球と日本の「京都」の特質を把握するために、首里と京都について、王権による城郭、禅宗寺院などの造営、王権の建築的・空間的表出に注目し、それらと都市空間とのかかわりを、主として空間的な視点から具体的に明らかにする作業を行った。 4.国際港市・那覇の形成と展開 琉球王国・琉球人による港湾都市の開発、渡来中国人による居住地の開発、日本人によるなど居住地の開発、都市形成主体による独自の地域形成・展開過程、そしてそれらが個別性を維持しながら那覇として一体化する過程を検討した。とくに渡来中国人が開発した久米村の形成と展開を、彼らの信仰対象の中心であった天妃宮について考察することによって具体的に明らかにする作業をおこなった。 5.研究支援データベースの構築 参考文献・資料・史料・指図・絵画史料・地図の収集とデータ入力作業を行った。
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