2007 Fiscal Year Annual Research Report
数十ギガパスカル領域の超高圧高温下での新しい準結晶の探索と構造・電子物性の解明
Project/Area Number |
17360308
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷川 正 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 教授 (20218457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 健彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (20126189)
大砂 哲 早稲田大学, 理工学術院, 客員教授 (60271962)
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Keywords | 準結晶・近似結晶 / 複雑構造物質 / 超高圧高温 / 相転移 / 相安定性 / 原子配列 / 電子物性 / ダイアモンドアンビルセル |
Research Abstract |
ダイアモンドアンビルセルとレーザー加熱を組み合わせた超高圧高温発生システムを用いて,超高圧高温場という新たな熱力学領域において新しい準結晶,関連物質などの複雑構造物質を発見することと,準結晶や関連物質の高圧下での相安定性を明らかにすることを目的として以下のように研究を推進した. 1.ダイアモンドアンビルセル超高圧発生装置とファイバーレーザーシステムを組み合わせた超高圧高温発生システムを新たに作製した.試料温度を高温で均一かつ正確に制御して,新しい準結晶や関連物質を容易に作製するために,ダイアモンドアンビルと試料部の構成を新たに考案・改良した. 2.比較的高い圧力下でのX線回折測定を行うために設計されていたダイアモンドアンビルセル超高圧発生装置を改良し,新たにレーザーではなく抵抗加熱ヒーターを用いた外熱加熱式超高圧高温試料作製用のダイアモンドアンビルセルを考案し開発した. 3.開発したファイバーレーザーダイアモンドアンビルセル超高圧高温発生装置システムを用いて,新しい準結晶と関連物質の作製を試みた.新しい構造を有した物質が創製された可能性があるが,現在のところ粉末X線回折測定および透過型電子顕微鏡観察で相を同定するには至っていない. 4.準結晶関連物質の相安定性をクラスターレベルで解明し,新しい準結晶を創製するための知見を得た. 5.準結晶の放射光高圧その場高精度粉末X線回折測定によって,高圧下での準結晶の相安定性および準結晶構造の高圧誘起欠陥について解析・解明した.
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Research Products
(4 results)