2007 Fiscal Year Annual Research Report
スマートストラクチャ素子を用いた翼型失速回避制御に関する研究
Project/Area Number |
17360406
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李家 賢一 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (20175037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂田 保人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (50216488)
手塚 亜聖 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (50361506)
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Keywords | 翼型失速 / 層流剥離泡 / 失速制御 / スマートストラクチャ素子 |
Research Abstract |
翼型上に生ずる層流剥離泡は,迎角を上げていくと突如崩壊し,翼型失速を引き起こす。しかし,層流剥離泡の崩壊の予測ならびに崩壊メカニズムの解明には未だ至っていない。本研究では,ここの層流剥離泡の崩壊(burst)を制御することによって,翼型失速の回避を目指すことを目的としている。そのために,崩壊制御機構ならびにスマートストラクチャ素子を用いた剥離流れ場の制御を試みている。 平成19年度は,最終年度であり風洞実験の続きと結果とりまとめを行った。 1)前年度検討した失速制御機構について引き続き検討した。 2)前年度の結果,適度な板幅と後縁高さを有するburst制御板をshortbubble内部に設置することにより,高迎角まで大規模な剥離が抑制され,最大揚力係数・失速迎角が大きく増加することが確認されている。本年度は,引き続いてburst制御板の形状を適宜変更することによって,burst制御板が剥離泡崩壊を抑制する機構についてより詳細に明らかにする実験を継続した。 3)スマートストラクチャ素子の一種であるピエゾ素子薄膜をburst制御板として用いることによって失速制御の効果をより高める実験を行った。その結果,適切な位置に適切な寸法,角度でピエゾ素子薄膜を翼面上に設置することによって失速制御の効果がある程度は得られることが明らかにされた。 4)翼型まわり流れに関する数値解析を行い,得られた剥離流れ場の挙動について実験結果と比較検討した。特にキャンパーを有する薄翼に関する剥離流れ場の特性について明らかにした。 5)最終報告書をとりまとめた。
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Research Products
(5 results)