2008 Fiscal Year Annual Research Report
高速度軟X線カメラを用いたトーラスプラズマ周辺部のMHD不安定性の研究
Project/Area Number |
17360446
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
大舘 暁 National Institute for Fusion Science, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (00270489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東井 和夫 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (20093057)
榊原 悟 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (90280594)
武智 学 日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門・先進プラズマ研究開発ユニット, 研究員 (40370423)
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Keywords | 揺動計測 / イメージング / MHD不安定性 / ストキャスティック磁場 |
Research Abstract |
ヘリオトロン型の磁場閉じ込め装置では周辺部に常に磁気丘の領域があり、高βプラズマでのMHD不安定性の成長とそれによる輸送の増大が大きな問題になっている。高いポロイダルモード数を持つこのような揺動の成長と調べる上で空間構造の測定は重要であり、本研究のテーマである2次元の高速度計測器による空間構造の直接測定が不安定性の物理を調べる上で強力な手段になると考えている。本年度は、多層膜反射計を用いた低エネルギーのX線カメラである高速度VUVカメラを大型ヘリカル装置上で稼動させた。10kHz程度までのフレーミングレートでの揺動測定が可能になり、LHDのIDB/SDCと呼ばれる高密度運転を中心に測定を行った。IDB/SDCプラズマでは、コア密度崩壊現象(CDC)と呼ばれる内部緩和現象が中心ベータ値の上昇を阻害している。高速度VUVカメラでの測定ではCDC直後にトーラス外側にフィラメント上に高温のプラズマが流れてくることが観測され、CDCが大半径外側に局在化する不安定性によって磁気面が破れてエネルギーが逃げ出しているというモデルをサポートする結果を得た。LHD装置に加えて、磁場配位の単純な中国のHL-2Aトカマク装置での測定を予定していたが、LHDでの測定中に検出器であるマイクロチャンネルプレートが破損したため測定を続けることができず、HL-2A装置での測定は断念した。今後トカマクタイプの装置の周辺プラズマの揺動測定を実現し、LHDでの測定結果と比べることで環状磁場閉じ込め装置の周辺プラズマの揺動とそれによる輸送についての研究を勧めていく予定である。
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Research Products
(5 results)