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2005 Fiscal Year Annual Research Report

植物の開花調節経路の分子生態学:自然条件下における開花調節の変異

Research Project

Project/Area Number 17370010
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

工藤 洋  神戸大学, 理学部, 助教授 (10291569)

Keywordsフェノロジー / 開花制御 / FLC / アブラナ科 / シロイヌナズナ属 / タネツケバナ属 / RNA転写量 / 自然変異
Research Abstract

1.研究の目的
好適な時期に花を咲かせるしくみの自然変異と進化を明らかにすることが目的である。開花調節経路の鍵となる遺伝子のmRNA量をパラメータとして、自然条件に生育する植物個体の開花調節と環境の時間的・空間的変動との関係を解析する。シロイヌナズナ近縁種3種を対象とする。
2.平成17年度の実績
タチスズシロソウ、タネツケバナの2種について主に研究を行った
(1)タチスズシロソウ:開花調節における北方集団と南方集団の変異と、発芽直後のFLC転写レベルとの関係を明らかにすることを目的としている。
リアルタイムPCRによるFLCのmRNA定量法を確立した。本種は異質倍数性起源であるために2セットのゲノムを含んでいる。転写されたmRNAが両方のゲノム由来であるか、片方のみに由来するかを決めるため、特異的に定量可能なプライマーの開発を目指している。現在、1セット側についての特異的プライマーの開発に成功している。
(2)タネツケバナタネツケバナ:開花調節の地理的変異を対象に、アメダスのデータと発芽直後のFLC転写レベルとの相関を調べることを目的としている。
リアルタイムPCRによるFLCのmRNA定量法を確立した。FLCの配列を決定し、タネツケバナに特異的なプライマーを設計した。関西地方から30地点を選び、アメダス観測点の近傍から種子を採集した。代表的な3集団についてFLCを定量した。
(3)なお、ハクサンハタザオについては、野外調査区を設置し、個体群調査を行った。また、データロガーの設置による環境条件の測定を行った。来年度にFLCレベルの経時変化を測定する予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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