2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17370020
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉浦 昌弘 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 名誉教授 (80027044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 昭彦 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (50145744)
湯川 泰 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 講師 (70381902)
小保方 潤一 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50185667)
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Keywords | タバコ / RNAエディティング / RNAエディティング部位 / 葉緑体 / シス配列 / in vitro系 |
Research Abstract |
1.RNAエディティング部位の解析: タバコ(N.tabacum)葉緑体で34ヶ所のエディティング部位以外に、ndhG mRNAに1ヶ所新たに実験的に同定した。この解析中に偶然前方に新しいエディティング部位を発見した。この部位は進化的にアミノ酸を保存しない方向に変わるもので、従来の予測法では見出せないものであった。この発見は、RNAエディティングがゲノムDNAの修復をするという従来の考えも否定するもので、RNAエディティングの意義を考え直すものである。 2.in vitro系のRNAエディティング活性のアッセイ法の改良: 蛍光ダイデオキシヌクレオチドを用いる活性アッセイ法を更に改良し、より高速・簡便な系を確立した。この方法はエディティング活性を定量的に測定できるものである。 3.RNAエディティングのシス配列の同定: タバコの5種のndh mRNAの19ヶ所のエディティング部位につき、新たに改良を加えた高速アッセイ法で測定したところ、部位によりエディティング活性にかなり変動が見られることを明らかにした。このうち活性の強いndhB mRNAの部位2につきシス配列の解析をした。エディティング部位前方の-6から-10の5ヌクレオチドがエディティングに必須であることを示した。しかしこのモチーフと同じ配列はタバコ葉緑体ゲノム上に100ヶ所以上あるので、他にも必要は配列が存在するはずである。 4.RNAエディティングの新しいトランス因子の同定: ndhB mRNAの部位2では離れた領域にもシス配列の存在が予測されたため、対応するトランス因子の同定に先立ち、新しい別のシス配列の同定を進めている。 5.部位認識因子の単離: psbE mRNAの56kDa因子を、タバコ緑葉10kgより葉緑体を単離し大量精製を試み、ほぼ単一のタンパク質を得た。
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Research Products
(7 results)