2005 Fiscal Year Annual Research Report
分泌系カーゴ蛋白質の成熟化を制御する分子機構の解明
Project/Area Number |
17370039
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
和田 郁夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40182969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 仁志 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50372826)
初沢 清隆 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20256655)
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Keywords | 小胞体 / 分泌装置 / SNARE / siRNA / 品質管理 |
Research Abstract |
1)分泌系初期過程に主に存在するQ-SNAREであるD12を見出し、機能解析を行った。その結果、予想外なことに、この分子はURPにも、小胞体・ゴルジ体間での輸送には関与せず、この機能抑制では、リポフスチンの形成による著しい細胞死をおこし、リソソーム酵素のmislocalization顔凝ることから、D12は、むしろ、リソソーム分解酵素の正しい局在に関与し、おそらくpost-Golgiにおいてリソソームへの輸送に機能することを報告した。 2)siRNAを用いた発現抑制を網羅的に行うことで、分泌系蛋白の成熟化に関与する新規分子装置の発見を目的とする実験を行った。小胞体蛋白をターゲットするsiRNAライブラリを作成し、tyrosinaseの成熟化を測定することで、それぞれのsiRNAについて抑制効果を測定した。その結果、folding/disposal系とは明らかに異なるレベルでの関与を行う分子装置群を見出した。 3)分泌系においてmisfoldingにより極端な凝集が起こり、ERADによる分解ができない場合には、sortilinを介した強制的な輸送によりlysosomeに運ばれることを示した。 4)syntaxin18は、おそらく細胞膜と小胞体での融合を促進することにより、phagocytosisを引き起こすことを示した。 5)EDEMのホモログで、異なる小胞体内局在を示すEDEM3が、異常蛋白の分解に関与し、これはMan8Bの結合蛋白とされるEDEMとは異なり、mannoseのトリミングを起こす可能性を報告した。
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Research Products
(5 results)