2007 Fiscal Year Annual Research Report
可溶化補体レセプター(sCR1)の構造生物化学的研究
Project/Area Number |
17370043
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
石井 則行 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 生物情報解析研究センター, 主任研究員 (10261174)
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Keywords | 補体レセプター / sCR1 / C3b / C4bレセプター / CHO細胞 |
Research Abstract |
補体レセプタータイプ1(CR1)は、赤血球、単球/マクロファージ、穎粒球、B細胞、ある種のT細胞、脾濾胞性樹状細胞、糸球体有足細胞の細胞膜に存在する約250kDaの膜糖蛋白質である。sCR1は、C末側の膜貫通ドメインを遺伝子工学的に除去し、水溶性を付与したCR1誘導体である。補体系の活性化を抑制できるので、移植医療、免疫抑制剤の創薬加速の観点から、超急性拒絶反応を抑える効果に期待が集まっている一。本年度は主に以下の項日、1)CHO細胞(DUXBll)を用いたsCR1の分泌型大量生産系の効率化、諸条件の最適化、2)sCR1分子(オリゴマー)を単分散状態に保つのに寄与する適切な界面活性剤の選択と、結晶化に向けた精製過程、諸条件の最適化、3)精製のロッドの違いによるsCR1の(微)結晶化条件の再現性の確認、結晶成長を促進する条件についての検討、4)抗凍結保護剤の検討、5)C3bもしくはC4b結合(機能)ドメインのみの分泌型発現系の構築、に重点的に取り組み、各課題について、今後の研究に役立つ、概ね良好な結果を得ることができた。これらの知見を基に、更なる実験の効率化を図り、透過型電子顕微鏡とX線結晶構造解析の手法を駆使してsCR1の分子構造の解明に取り組んで行きたい。
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Research Products
(5 results)