2005 Fiscal Year Annual Research Report
細胞膜のダイナミクスを制御するエンドサイトーシスの分子機構
Project/Area Number |
17370071
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹居 孝二 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30403497)
|
Keywords | エンドサイトーシス / 小胞輸送 / 無細胞系 / ライブイメージグ / リポソーム / ダイナミン / アンフィファシジン |
Research Abstract |
1.細胞分裂におけるダイナミン2の解析 分裂期におけるダイナミン2の局在を調べた。蛍光免疫染色により中心体、紡錘体付近、mid bodyにダイナミイ2の濃縮がみられた。ライブイメージングによりGFP-ダイナミンの紡錘体への集積が観察された。細胞質抽出、微小管の重合促進剤、重合阻害剤処理の後、蛍光免疫染色、免疫電顕を行うことにより、ダイナミン2と紡錘体微小管の結合を明らかにした。さらに、欠失変異体を用いた解析により、ダイナミン2のプロリンに富むドメインが紡錘体との結合に、middleドメインが中心体との結合に関与することを明らかにした。分裂期特異的にダイナミン2に相互作用するタンパク群質量分析法により網羅的に同定した。 2.ファゴサイトーシスにおける細胞膜動態の解析 フォスファチジルセリン(PS)依存性ファゴサイトーシスにおける細胞膜動態を調べるために、セルトリ細胞にPS含有リポゾームある,いはPSで被覆したスチレンビーズを貪食させ、蛍光免疫染色、ライブイメージングにより観察した。ファゴサイトーシスの初期段階で糸状突起やラッフルの形成など、F-アクチンの再編成による細胞膜の形態変化が著明に認められた。ラッフルにはダイナミン2およびアンフィファイジン1の集積が認められた。PS刺激からラッフル形成にいたるシグナル経路にPI3キナーゼ、Rac、cdc42が関与していた。アンフィファイジン1のRNAiによりラッフル形成が抑制されたことから、アンフィファイジン1もこの経路に関与することが示唆された。
|
Research Products
(3 results)