2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17370072
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村上 浩士 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80262020)
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Keywords | 遺伝学 / 遺伝子 / 癌 |
Research Abstract |
細胞周期の制御機構は遺伝情報を安定して維持するために必須の役割を果たしている。体細胞分裂の細胞周期制御は少しずつ明らかになっているが、減数分裂ではほとんど未解明である。減数分裂での細胞周期制御で重要な問題の一つはDNA複製と遺伝子組み換え開始のための二重鎖切断がどのように制御されているかほとんど未解明なことである。申請者は減数分裂のDNA合成と二重鎖切断の両方に必要な因子をスクリーニングした結果、リボヌクレオチドリダクターゼ(RNR)を同定した。すなわちRNRを阻害するとDNA合成も二重鎖切断も起こらなくなる。しかし、RNRを阻害した状態でも、DNA複製チェックポイントタンパク質(Rad1,Rad3,Rad9,Rad17,Rad26,Hus1,Cds1)が機能を失うと、二重鎖切断がかなりの頻度で起こることが明らかになった。また、この時の二重鎖切断は正常な場合と同じ位置に生じ、組み換え開始に必要な因子を必要とした。すなわち、RNRが阻害され、DNA複製が阻害されると、チェックポイント因子が活性化し、二重鎖切断の開始を抑制するという新しいチェックポイント経路が減数分裂に存在することが明らかになった。 RNRを阻害した時に、二重鎖切断箇所においてDNA合成が局所的におきているかどうか調べるために、新たに合成されたDNAをブロモデオキシウリジンにより検出する系を確立した.現在、それを解析中である。 さらに、減数分裂特異的転写因子であるMei4の変異株が第一減数分裂前で停止する機構の解明を試み、そのターゲットが細胞周期制御因子であるCdc25とWee1であるという予備的結果を得ているので、これを解析中である。
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Research Products
(2 results)