2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内宮 博文 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50142229)
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Keywords | ストレス / プログラム細胞死 / 酸化還元因子 / NAD代謝 / イネ / シロイヌナズナ / 活性酸素 / ミトコンドリア |
Research Abstract |
植物のストレス応答をプログラム細胞死の面から解析する目的で、関連遺伝子の単離およびストレス耐性獲得機構との関係について解析した。OsHCTR形質転換体を用いて以下の解析をおこなった。すなわち、本形質転換植物は酸化還元因子であるNAD代謝と協調的に作用する事を発明した。また、本遺伝子産物がDFR活性を持つ事を示した。 さらに、植物のBI-1遺伝子をイネ及びシロイヌナズナより単離し、本因子が植物における細胞死を抑制することを確認した。これらの成果をふまえ、BI-1遺伝子の植物における機能を明らかにする為、形質転換植物の解析をおこなった。その結果、エリシターに対する耐性を確認した。 植物が外的、あるいは内的なストレスによって死にいたる経路には種々の細胞内因子が関与している。細胞死の促進因子としては活性酸素が重要な役割を担っていることが明らかとなっている。しかしながら、活性酸素が細胞内のオルガネラに対してどのような影響を及ぼすのかに関してはあまり研究が進んでいない。そこで、細胞内オルガネラへ移行するGFPを有する形質転換植物をもちい、これらをマーカーとしてミトコンドリアや葉緑体のストレス下の動態を解析し、成果が得られた。
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Research Products
(7 results)