2008 Fiscal Year Annual Research Report
RNAポリメラーゼ改変による微生物潜在機能の発現と転写機構の統括的解明
Project/Area Number |
17380058
|
Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
越智 幸三 National Agricultural Research Organization, 食品総合研究所食品バイオテクノロジー研究領域, ユニット長 (70353985)
|
Keywords | RNAポリメラーゼ / 転写制御 / 二次代謝 / 抗生物質 / 緊縮制御 / 放線菌 / 枯草菌 / Thermus |
Research Abstract |
1.放線菌各種を用いて、低レベル(rsmG)および高レベル(rpsL)ストレプトマイシン耐性変異を付与することにより、抗生物質生産性が相乗的に増大することを示した。 2.放線菌S.coelicolorにおいて、K88E rpsL変異と共存することにより抗生物質アクチノロージンの生産力を飛躍的に上昇させる変異(GI92 rpsL)を見い出した。その機作は、生育後期における蛋白質合成の活性化にあることも明らかにした。 3.枯草菌のカスガマイシン耐性変異の多くはksgA遺伝子に生じている事を明らかにし、しかもひとたびksgA変異を獲得すると、更なる高レベルの耐性変異を異常に高い頻度(10^<-6>)で獲得することを明らかにした。この変異はspeD遺伝子に生じたものであることも、マイクロアレー変異探索法を用いて明らかにした。 4.枯草菌の低レベルフシジン酸耐性のひとつにmdtRP変異があることを明らかにした。かつ、耐性獲得に到るそのメカニズムも明らかにした。
|
Research Products
(7 results)
-
-
[Journal Article] Inactivation of KsgA, a 16S rRNA Methyltransferase, Causes Vigorous Emergence of Mutants with High-Level Kasugamycin Resistance2009
Author(s)
K Ochi, J Kim, Y Tanaka, G Wang, K Masuda, H Nanamiya, S Okamoto, S Tokuyama, Y Adachi, F Kawamura
-
Journal Title
Antimicrobial Agents and Chemotherapy 53
Pages: 193-201
Peer Reviewed
-
-
-
-
-