2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380110
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉水 守 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 教授 (40122915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 研一 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 教授 (80002252)
西澤 豊彦 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助教授 (10222184)
澤辺 智雄 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助教授 (30241376)
笠井 久会 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助手 (50399995)
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Keywords | 牡蠣 / ノロウイルス / 浄化 / 電解殺菌 / 抗ウイルス / 細菌 / FCV |
Research Abstract |
今年度の研究から得られた成果は以下の通りである。 1.マガキ消化管ホモジナイズ液中でのノロウイルス(NV)代替ネコカリシウイルス(FCV)の消長を,温度別に感染価測定法にて観察した。20℃において感染価が有意に現象する様子が観察され,カキ個体別に評価したところ,個体によって感染価の減少率に差がみられた。 2.海水中でのFCVの消長を観察したところ,高圧滅菌処理海水中においてFCVはウイルス感染価の減少がみられた。この現象は研究室保有の魚類病原ウイルスならびにポリオウイルスでは観察されないものであった。 3.リアルタイムPCRによるFCVゲノムの定量検出法を開発し,ウイルスゲノムを指標としたNVおよびFCVの海水中における消長を観察した。両ウイルスゲノムの海水中での変動を比較すると,ノロウイルスのゲノムはFCVのゲノムよりも安定であった。 4.上記2について,FCVは不活化因子がウイルス粒子の表面構造に作用して不活化されたが,ウイルス粒子に内包されるウイルスRNAは分解に至らず,安定であることが示唆された。
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Research Products
(3 results)