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2006 Fiscal Year Annual Research Report

生体防御分子の発現解析と活性測定に基づくマガキ属有用3種の健康評価と活力診断

Research Project

Project/Area Number 17380112
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

高橋 計介  東北大学, 大学院農学研究科, 助教授 (80240662)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 徹  東北大学, 大学院農学研究科, 教授 (70344330)
Keywordsマガキ / イワガキ / シカメガキ / 生体防御機構 / 血球 / 活力測定 / 貧食能 / 液性生体防御因子
Research Abstract

18年度では、昨年度の研究で明らかにした「生体防御能・標準値」をふまえて、マガキ血球の生体防御能の季節変化、血球の2つの亜集団である「無顆粒球」と「顆粒球」それぞれの生体防御能を知ることを主眼とし、『それらを明らかにすることができた。
また、生体防御関連遺伝子については、重要な液性生体防御因子である溶菌酵素の「リゾチーム」と高い凝集活性を持つ糖タンパクの「レクチン」について、遺伝子配列の決定、マガキ組織における発現細胞の特定、細菌刺激による遺伝子発現量の変化を明らかにした。
(1)マガキ血球のもつ生体防御能の季節変化(担当:高橋)
生体防御能の指標となるマガキ血球の能力を年間を通して同一場所から採取したマガキ血球の異物に対する遊走能、貧食能、活性酸素産生能を測定した。
その結果、同一場所で採取したマガキであっても個体差が大きいものの、それ以上に顕著な季節変動を示すことが明らかとなった。すなわち、血球の持つこれらの生体防御能は春季から夏季の初めに高く、その後は大きく低下して再び秋季に大きく上昇した。それは2つの要因、水温の変動と生殖年周期によって制御されていると考えられた。
(2)マガキ血球亜集団、無顆粒球と顆粒球の生体防御能(担当:高橋)
マガキ血球の2つの細胞亜集団、無顆粒球と顆粒球について、それぞれの生体防御能の特徴を把握した。その結果、顆粒球は無顆粒球に比べて貧食能が5倍〜8倍も高く、またペルオキシダーゼのような生体防御関連酵素の活性を持っことがわかった。
(3)マガキ液性生体防御因子の遺伝子の発現解析(担当:鈴木)
重要な液性生体防御因子である「リゾチーム」と「レクチン」について、それらの遺伝子の解析を行った。その結果、リゾチームについて全配列を決定することができた。推定されるタンパクは137個のアミノ酸から成り、無脊椎動物型(i-type)と呼ばれるリゾチームに特徴的な構造を示した。また、レクチン遺伝子については、3つの新たなレクチン遺伝子を見いだすことができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Phagocytic ability of oyster hemocytes measured by a simple method using bacterial thin-layer2006

    • Author(s)
      Takahashi, KG, et al.
    • Journal Title

      The Tohoku J Agr. Res. 56

      Pages: 85-91

  • [Journal Article] Differences in integrin-dependent phagocytosis among three hemocyte subpopulations of the Pacific oyster "Crassostrea gigas"2006

    • Author(s)
      Takahashi, KG, et al.
    • Journal Title

      Dev. Comp. Immunol. 30

      Pages: 667-683

  • [Journal Article] Cloning of cDNAs and hybridization analysis of lysozymes from two oyster species, Crassostrea gigas and Ostrea edulis2006

    • Author(s)
      Takahashi, KG, et al.
    • Journal Title

      Com. Biochem. Physiol. 145

      Pages: 325-330

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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