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2005 Fiscal Year Annual Research Report

宿主転換による魚類寄生虫の病害性発現機構

Research Project

Project/Area Number 17380114
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小川 和夫  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20092174)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浦和 茂彦  さけ・ます資源管理センター, 研究調査課, 室長(研究職) (60425460)
良永 知義  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (20345185)
横山 博  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (70261956)
Keywords宿主転換 / Neoheterobothrium hirame / Enteromyxum leei / Kabatana takedai / Pseudodactylogyrus bini
Research Abstract

ヒラメのNeoheterobothrium hirame:種苗生産したサザンフラウンダーを米国より入手した。サザンフラウンダーとヒラメに対し、N.hirameの攻撃試験を行った結果、攻撃12日後にはすでに前者において寄生数が著しく小さく、虫体の成長も前者において低い傾向を示した。前述の2種類の魚種から切り出した鰓片と胸鰭に対するN.hirame孵化幼生の反応を見たところ、鰓への着定はサザンフラウンダーが多く、胸鰭について同程度の着定が認められた。
トラフグのEnteromyxum leei:粘液胞子虫性やせ病の原因虫E.leeiの発育ステージを3段階に分け、生残率を定量的に評価する方法を定めた。実験魚としてクマノミまたはカクレクマノミを用い、E.leeiの懸濁液を作製後、虫体数を測定してから経口感染させる感染実験系を開発した。また、感染魚の腸管患部を未感染クサフグに経口投与して実験感染し、寄生虫を研究室内で継代維持する条件を決定した(25℃、3〜4週間で1サイクル)。
サケ科魚類のKabatana takedai:武田微胞子虫K.takedaiに感染させたサケ科魚類(3系群のサクラマスとニジマス)について、寄生率と寄生強度を感染部位別(心臓と筋肉)に測定した結果、サクラマスの系群間では顕著な差がみられなかった。一方、ニジマスでは6週目に心臓の寄生率が上昇し、寄生強度も高かった。また、感染魚の臓器や中間宿主と推測されるプランクトンから虫体のDNAを検出するため、特異的で高感度のPCR法を開発した。
ウナギ類のPseudodactylogyrus bini:国内でヨーロッパウナギを養殖している業者や飼育している研究機関がなく、ヨーロッパウナギのシラス入荷が平成18年3月上旬にずれ込んだため、ニホンウナギとヨーロッパウナギを比較した感染実験ができなかった。ニホンウナギについては、平成18年2月にシラスウナギを購入し、無感染で飼育維持している。寄生虫についてはP.bini寄生ウナギを確保した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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