2008 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的プロテオーム及びトランスクリプトーム解析による成長と早死に関する研究
Project/Area Number |
17380120
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
森 司 Nihon University, 生物資源科学部, 准教授 (60241379)
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Keywords | GH遺伝子組み換えアマゴ / マイクロアレー / タンパク解析 / 脂質解析 |
Research Abstract |
これまでの実験結果を論文にまとめることを第一の目標とし、次に一部実験の結果の穴を補足する研究を行うことが昨年度の研究目標であった。 先ずは今まで行ってきた、DIGEとiTRAQを用いて解析してきたGH遺伝子組み換えアマゴの肝臓、血液、脳下垂体のタンパク質の網羅的解析の結果を論文にして現在投稿中である。また、今までの、解析結果からGH遺伝子組み換えアマゴでは脂質代謝が大きく変わることがマイクロアレーやDIGEとiTRAQを用いたタンパク解析の結果から判っているため、昨年の5月と10月に遺伝子組み換えアマゴのHomo, Hetero, Controlの肝臓と筋肉を取り出し、これに含まれる脂肪組成の解析を行った。方法は各群のそれぞれの組織を5検体取出し、メチルエステル化した脂肪酸を15%-BF3メタノール溶液で抽出した。次に、この肪酸はガスクロマトグラフィーにより分離、分析した。その結果、GH遺伝子組み換えアマゴの肝臓、筋肉のどちらとも脂肪酸組成がコントロールと較べると大きく異なることが判明した。 また、今までの実験の中で遺伝子組み換えアマゴのHomo, Hetero, Controlの血清中の実際のGH濃度などの測定を行っていなかったため、今回、ラジオイムノアッセイによりGH, IGF濃度の測定を行った。その結果、GH遺伝子組み換えにより血清GHとIGFI濃度は有意(p<0.05)に増加していることが判った。
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Research Products
(1 results)