2006 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域における地域資源の評価と持続的地域発展システム構築に関する研究
Project/Area Number |
17380135
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
仙田 久仁男 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (90032614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 憲治 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (80124329)
内田 和義 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (50243423)
伊藤 勝久 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (80159863)
伊藤 康宏 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (40201933)
大森 けんいち 近畿大学, 経済学部, 助教授 (50223962)
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Keywords | 中山間地域 / 地域資源 / 持続的地域発展 / 集落営農 |
Research Abstract |
中山間地域における持続的発展システムの考察には、地域個性を明確にし、それに即したシステム構築が必要であるという分析視角から地域資源の評価・把握し、そこにおけるシステムについてみてきた。そこで、次の二点について明らかにしてきた。第一には、持続発展システムとしての組織構造の一つの集落営農組織で、その組織形態に地域差とその機能差が存在を明らかにした。もともと農業経営規模が小規模である島根県および中国地方で集落・地域維持システムとして形成された集落営農は、水稲作業の受依託および転作における集落・地域レベルでの作業システムとされ、農業経営維持システムとして北陸、東北地方で展開していった。その結果、地域維持システム面と農業経営維持システム面のウエイトのおき方に差があるままに同一組織として政策対象とされ、政策支援されるようになったため、構築されたこのシステムの機能と継続性に対する差異の存在を示した。第二に、続的発展システムの構築には、国際化の進行という状況変化の要因を示す必要性を示した。この点については、農産物貿易と地域農業振興との関係で具体的関係性を示したが、農産物の輸入とともに研究蓄積の少ない輸出についての考察も行い、中山間地域の持続的発展システム構築に主要な要因であることを明らかにした。今後、地域資源の存在状況と多様な組織構築の関連性について理論的、実証的深化を図っていく計画である。
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Research Products
(12 results)