2005 Fiscal Year Annual Research Report
地盤・水・構造物系における相互作用を取入れた破壊機構の解明と数値解析法の開発
Project/Area Number |
17380140
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 忠次 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70167500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 正志 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10272436)
毛利 栄征 独立行政法人農業工学研究所, 造構部, 室長(研究職) (90373224)
酒井 俊典 愛媛大学, 農学部, 助教授 (90215591)
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Keywords | 耐震 / 土砂災害 / 防災 / 水工水理学 / シミューション工学 |
Research Abstract |
(1)粘性効果を取入れた粘塑性構成モデルを開発した。実験結果を表現することのできる一次元のIsotach、TESRAモデルをスペクトル分解的な方法を適用して2次元に拡張していくアルゴリズムを確立し、これまでに開発してきて来たひずみ軟化、せん断帯を取入れた弾塑性構成モデルに組み入れ、有限要素解析コードを開発した。平面ひずみ圧縮試験の解析を行い、解析コードの検証を行った。 (2)繰返し載荷に伴う永久変形を表現できる構成モデルを、等方硬化弾塑性モデルを基に開発した。本構成モデルは境界面を表す従来型の等方硬化を示す降伏関数と境界面内部の降伏関数を用いて、境界面内部の降伏関数には移動硬化型の弾塑性モデルを適用している。非排水条件下の三軸試験、平面ひずみ試験に適用し、繰返し載荷に伴うに伴う間隙水圧の上昇などを確認し、境界値問題としての液状化解析の実現を図った。 (3)大口径の埋設管と周辺地盤の相互作用を取入れた解析手法の検討を行った。大口径管の場合、埋設前の掘削、管路の設置、埋め戻しの施工過程の影響を評価することが重要となり、有限要素解析で一貫してこれらの施工過程をシミュレートする解析手法を開発した。 (4)愛媛県下の結晶片岩地帯の地すべり地で、掘削工事の際にすべり破壊が生じ始めた地区での、調査を行いすべり状況の詳細な現地測定を実施した。
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Research Products
(3 results)