2006 Fiscal Year Annual Research Report
施工観測を考慮した土構造物性能照査コードの開発とGPS・携帯電話を用いた性能管理
Project/Area Number |
17380145
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
村上 章 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (80157742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 伸一 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (30198501)
西山 竜朗 愛媛大学, 農学部, 助教授 (30294440)
鈴木 誠 清水建設, 技術研究所社会基盤センター, センター長 (90416818)
柴田 俊文 松江工業高等専門学校, 助手 (30342546)
飯塚 敦 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (40184361)
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Keywords | 農業土木 / 地盤工学 / 性能設計 / 解析・評価 / 衛星測位 / GPS |
Research Abstract |
施工過程における大規模土木構造物の照査性能となる表面変形を測定するための方法として、従来は観測機器の設置または詳細な測量といったものが挙げられる。しかし、前者は機器設置が困難であったりトラブルが多かったりするために予定通りの測定に支障をきたし、また後者はたとえば大ダムや長大盛土を対象とする場合に甚大な労力や困難が生じる。そこで、本研究では労力を大幅に削減しながら施工過程における大規模構造物の変形を精度良く測定することを目的とし、GPSを用いた変位の自動計測のもとに照査性能管理を試みた。このような施工過程管理は、近年の性能設計の考え方を踏まえれば、内部の状況ではなく表面変形など出来高そのものを計測する、という観点からも妥当と思われる。本年度における研究では、東日本高速道路(株)北関東自動車蓬田トンネル施工工区における道路本体盛土の実事例につき、その基礎地盤層表面の沈下を盛土本体施工期間内に継続的にGPS測定を行った。GPS定点観測システムのうち、GPS受信機NetRS(本体、アンテナ、固定点用設備)を盛土本体部分に設置した鋼管頂部に接続し、盛土本体の立ち上がりに応じて鋼管を繋ぎ延長することで計測可能とした。計測後は鋼管中空部をコンクリートで充填のうえ盛土本体内に埋設した。計測結果を吟味したところ、盛土高の履歴に相応した沈下を示すことが明らかとなり、計測精度を確認した。さらに、後続の道路本体施工後における最終沈下量を推定するため、水〜土連成弾塑性有限要素解析を実施し、結果を考察した。
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Research Products
(6 results)