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2005 Fiscal Year Annual Research Report

マメ科植物のファンクショナルゲノミックスを進展させる新規ウイルスベクターの開発

Research Project

Project/Area Number 17380197
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

増田 税  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60281854)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿部 純  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00192998)
金澤 章  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30281794)
Keywordsウイルスベクター / ダイズ / ファンクショナルゲノミックス / ジーンサイレンシング
Research Abstract

ゲノムの解析情報を有効利用するためには、併行して遺伝子の機能解析を進めていかなければならない。ダイズなどのマメ科植物では形質転換植物の作出が困難なものが多いため、我々は平成17年度よりダイズに感染するウイルスをベクターとして開発し、遺伝子の機能解析に利用する研究を行っている。研究は順調に進展し、今年度の到達目標である「キュウリモザイクウイルス(CMV)をベクターとして開発する」ことに成功し、既に実証試験にとりかかっている。以下に今年度の研究成果について概要を記載する。
1.CMVベクターの構築
ダイズに感染するCMV-Sjの2系統SjCとSjDについてゲノムRNAをクローニングし、試験管内で感染性のある転写産物を合成することに成功した。一方、CMV-YのRNA2のcDNAをベクターとして改良することとし、2b遺伝子の一部をクローニングサイトに入れ換えたものと、すべてを入れ換えたものを構築して、それぞれC2-A1とC2-H1と命名した。ウイルスのRNA3がSjCあるいはSjD由来の場合、ダイズに感染することを確認した。
2.プロトタイプベクターによるパイロット実験
構築したウイルスベクターにダイズの内在性遺伝子の一部を挿入してジーンサイレンシング(PTGS)を誘導する実験に着手した。すなわち、ダイズのカルコン合成酵素(CHS)が種子色発現に及ぼす影響を解析するために、C2-H1にCHS遺伝子の一部をクローニングし、これを茶ダイズに接種して、この遺伝子の発現を抑制した。使用したダイズのCMV抵抗性の性状からRNA3はSjD由来のものを使用した。なお、C2-H1に感染したダイズはほとんど病徴を示さず、表現型に対するウイルス感染の影響は最小限であった。現在、感染ダイズは種子をつけはじめており、CHSの発現に関してデータを収集中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Rapid induction of transcriptional and post-transcriptional gene silencing using a novel Cucumber mosaic virus vector2006

    • Author(s)
      Otagaki, S. et al.
    • Journal Title

      Plant Biotechnology (印刷中)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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