2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳内高分子計測用探索子(抗体付きナノ磁性微粒子)の創製とその脳機能研究への実用
Project/Area Number |
17390013
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山口 政俊 福岡大学, 薬学部, 教授 (50117280)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 修 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50159969)
能田 均 福岡大学, 薬学部, 教授 (20164668)
吉田 秀幸 福岡大学, 薬学部, 助手 (20301690)
轟木 堅一郎 福岡大学, 薬学部, 助手 (70341451)
吉武 尚 国際医療福祉大学, 薬学部, 助教授 (90406249)
|
Keywords | 分析科学 / 脳・神経 / イメージング / HPLC / 微小透析 / MRI / 生理活性 / ナノデバイス |
Research Abstract |
様々な精神神経疾患の根底を司る脳-神経科学に関する研究を推進するため,本研究課題では,従来から報告されている生理活性を有する低分子とタンパク質やペプチド等の高分子化合物の脳内インビボ一斉計測法の開発を試みている。研究一年目である本年度は,各化合物の脳内インビボ計測の基盤となる「1.低分子化合物を対象としたHPLC高感度計測法の構築」,「2.高精度微小透析-蛍光分析法の確立」と「3.磁性微粒子の核磁気共鳴イメージング検出」について,研究代表者及び各研究分担者が検討を行った。それぞれが精査検討することにより得られた研究成果のいくつかを以下に示す。 1.生理活性低分子化合物の高感度・高選択的HPLC蛍光計測法構築に関する研究 5-ヒドロキシインドール化合物の蛍光誘導体化HPLC法に光触媒酸化反応を導入し,反応性や安定性,選択性に関して,極めて良好な結果を得た。本反応に特化したオンライン反応装置も開発した。 エキシマー蛍光誘導体化法並びに蛍光共鳴エネルギー移動誘導体化法を用いることで,5-ヒドロキシインドールアミン及びカテコールアミン類の高感度HPLC同時計測法を開発した。更に,両誘導体化法のペプチドやタンパク質分析への導入に関する基礎的検討を行い,良好な結果が得られた。 2.微小透析-蛍光誘導体化法による生理活性低分子の分析に関する研究 ラット脳からの微小透析液を対象とした蛍光誘導体化HPLC分析法を構築し,生理活性アミン類を高精度計測した。更に,エキシマー蛍光法の利用により,脳微小透析液中のヒスタミン定量を行った。 3.核磁気共鳴イメージング法での磁性微粒子の高分解能検出に関する研究 MRI法でナノ磁性微粒子を高分解能に追跡するための各種条件について精査した。そのMRI法を用いて,ラットに投与した磁性微粒子の拡散や消失,回収等に関する基礎的検討を行った。
|
Research Products
(6 results)