2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳内高分子計測用探索子(抗体付きナノ磁性微粒子)の創製とその脳機能研究への実用
Project/Area Number |
17390013
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山口 政俊 Fukuoka University, 薬学部, 教授 (50117280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 修 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50159969)
能田 均 福岡大学, 薬学部, 教授 (20164668)
吉田 秀幸 福岡大学, 薬学部, 助教 (20301690)
轟木 堅一郎 福岡大学, 薬学部, 助教 (70341451)
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Keywords | 分析化学 / 脳・神経 / 生理活性 / イメージング / HPLC / 微小透析 / MRI / ナノデバイス |
Research Abstract |
本年度は,本研究の今後の展開を検証するために次の実験を実施した。「1.抗体付きナノ磁性微粒子の合成と機能評価」,「2.核磁気共鳴イメージング法での微粒子性能の評価」,「3.微小透析法でのナノ磁性微粒子の評価」及び「4.エキシマー蛍光誘導体化HPLC法による生理活性ペプチド分析」について検討した。 1.至適合成条件を設定し,抗体付きナノ磁性微粒子を数種類合成した。さらに,磁性微粒子をラット脳に投与したときの,磁性微粒子の投与用量及び投与濃度,粒子サイズが脳内拡散スピードへ及ぼす影響について検討し,適切な条件を確立した。 2.磁性微粒子のコーティング方法(金コーティング及びデキストランコーテイング)の核磁気共鳴イメージングに及ぼす影響(シグナルの強さと脳内拡散)を検討し,金コーティング磁性微粒子が優れていることを見出した。 3.先に確立した条件及び微粒子を用い,ラット脳室内投与後,微小透析法により回収した金コーテイング磁性微粒子の経過時間とその収率について詳細に検討した結果,本研究の可能性に関し,良好な結論を得ることができた。 4.複数の官能基(アミノ基,スルフヒドリル基あるいはフェノール性水酸基)を含有する生理活性ペプチド類の特異的エキシマー蛍光誘導体化について検討し,高感度、高選択的蛍光検出法に関する良好な結果を見出した。さらに,タンパク質計測への展開研究を実施した。 以上の検討結果から,今後の研究プロトコールの概要を決定することができた。
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Research Products
(20 results)