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2005 Fiscal Year Annual Research Report

蛋白質特異性をもった亜鉛キレーターの創製とがん分子標的治療への展開

Research Project

Project/Area Number 17390030
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

大塚 雅巳  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (40126008)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 良成  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (20194409)
Keywordsがん / 亜鉛蛋白質 / 配位子 / 分子標的
Research Abstract

癌遺伝子産物Rasはファルネシルトランスフェラーゼが触媒するファルネシル化を受けて初めて機能する。ファルネシルトランスフェラーゼの活性中心には亜鉛が存在し、ファルネシルトランスフェラーゼの活性に重要な働きをしている。よって亜鉛と結合する化合物は、適切な分子設計を施すことにより、ファルネシルトランスフェラーゼを分子標的とした抗癌剤になりうると考えられる。現在までに報告されているファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤の多くはCAAXボックスまたはファルネシル基供与体であるファルネシルピロリン酸を基本構造としたアナログであり、亜鉛と結合する化合物は、これらのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤とは全く異なる機構によりファルネシルトランスフェラーゼを阻害することができると思われる。本年度の研究は亜鉛キレーターにファルネシルトランスフェラーゼ親和性部位を導入するという分子設計により、新たな阻害剤を創製することを目的としている。
研究代表者らは、ピリジン環2位と6位にシステアミンを導入した亜鉛キレート部位、ピリジン環4位に酵素親和性部位としてアリール基をもつ化合物を合成し、それらが亜鉛結合能、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を持つことを見出した。しかしながら、これらの化合物では酵素選択性において改善すべき点が考えられる。そこで、酵素親和性部位としてファルネシルリン酸を導入した化合物をデザインした。ファルネシル基の不安定性を考慮して、まずキレート部分をピリジン環4位にアミノ基を導入した状態で合成した。その後4位アミノ基とリンアミドを形成させることによりファルネシルリン酸を導入することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Inhibitory activities against topoisomerase I & II by isoaurostatin derivatives and their asructure-activity relationship2005

    • Author(s)
      Keitarou Suzuki
    • Journal Title

      Bioorg.Med.Chem.Lett. 15(8)

      Pages: 2065-2068

  • [Journal Article] Reaction of O6-Methylguanosine with Nitrite in the Presence of Carboxylic Acid : Synthesis of the Purin-2-yl Carboxylate2005

    • Author(s)
      Tokumi Maruyama
    • Journal Title

      Tetrahedron Lett. 46(47)

      Pages: 8225-8228

  • [Book] ケミカルバイオロジー・ケミカルゲノミクス2005

    • Author(s)
      杉本健二
    • Total Pages
      278
    • Publisher
      シュプリンガー・フェアラーク東京

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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