2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンH2Aリン酸化とユビキチン化によるDNA高次構造変換とその機能
Project/Area Number |
17390083
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
伊藤 敬 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90306275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 潔 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50372777)
中川 武弥 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50363502)
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Keywords | ヒストン / ユビキチン化 / リン酸化 / 遺伝子転写 / ヌクレオソーム / クロマチン |
Research Abstract |
我々はヒストンのリン酸化酵素NHK-1を精製同定した(Genes Dev18,2004)。NHK-1はヒストンH2AのC末端のみをリン酸化することを明らかにした。部位特異的な抗リン酸化抗体を用いてがん細胞を染色すると癌細胞では高率に陽性細胞を認めた。またこのNHK-1の発現を下げると細胞増殖が抑えられることを見つけた。これらの所見はこのリン酸化部位が大変重要であることを示唆する。このリン酸化部位のアミノ末端側の119番目のリジンはユビキチン化される部位でありクロストークが予想される。このユビキチン化は1975年に発見された翻訳後修飾であるが明らかな機能はわかっていない。平成17年度の研究ではユビキチン化ヒストンを精製し、試験管内でクロマチンの再構築を行なうことに成功した。さらにこのユビキチン化ヒストンを用いて形成したクロマチンは遺伝子転写を抑制することを明らかにした。ユビキチン化ヒストンH2Aは1975年最初に同定されたユビキチン化蛋白であるが、ユビキチン化の機能は明らかでなかった。このユビキチン化ヒストンはクロマチン中に〜5%存在し、哺乳類の肝臓切除後の肝臓再生において劇的に変化することが知られている。我々は肝臓再生のモデルにおいてユビキチン化ヒストンが抑制性のクロマチンと挙動を共にすることを明らかにした。我々の研究はこのユビキチン化ヒストンの生理的な機能の一端を明らかにしたものである。平成18年度も引き続きユビキチン化が遺伝子転写に与える影響を探索していく。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Regulation of histone acetylation and nucleosome assembly by transcription factor JDP2.2006
Author(s)
Jin, C., K.Kato, T.Chimura, T.Yamasaki, K.Nakade, T.Murata, H.Li, J.Pan, M.Zhao, K.Sun, R.Chiu, T.Ito et al.
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Journal Title
Nature Structural & Molecular Biology. (Published online : 5 March 2006)
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